50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

Category: 映画

昨日、BSでロバートデニーロの『タクシードライバー』を観た。
恐る恐る観た。

何故って、
若いころ、憧れていた上司が、

『タクシードライバー』をNo.1映画だと言った。

観たけど、さっぱり意味不明。

それからしばらくして折に触れて、観たけれど、
やっぱり退屈だった。

ロバートデニーロのファンなので、
『タクシードライバー』が好きだと言いたいのに・・・。

で、昨日。

何十年ぶりに観た。

また、つまらないのかと思うと憂鬱だった。

しかし、私はトラビスよりもはるかに年をとり、
アイリスは孫感覚だ。

感動すらした。

救われた。

トラビスが可愛く、
愛おしかった。

上司に悩み相談をして、
黙って聞いている後ろ姿や、
タクシーの中から、
街を見ている気持ちも、
モヒカン姿も、共感した。

誰にでも孤独と向き合い、
恥をかき、
鏡の自分と話す時がある。

そして、
最後のシーンの、成長した顔つき・・・。

同僚とお客さんの話をする、ドライバー仲間が、
ほんとうにいいね、あるあるだった。

ああいう職場トークって、
最高だよね。

トラビスは、
命がけで為した後に、
みんなのところに戻って、
すがすがしい顔だった。

そして、13才のジョディフォスターの尊さ・・・。

かくして私は言わせてもらう。

好きな俳優は、ロバートデニーロで、
一番は、『タクシードライバー』だ、と。

で、思った。
映画も、小説も、芸術も、
人生の季節によって、刺さる時期が違う。

誰でも、なんでも、作りたいものは、
作っておかなくてはならないのだ。

誰がなんといおうと。

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パリ、嘘つきな恋(字幕版)
キャロライン・アングラード
2020-02-05


アマゾンプライムで観たフランス映画です。
本国で200万人を動員する大ヒットを記録したそうです。

主演のフランク・デュボスクさん、国民的スターなんだそうです。
監督・脚本・主演と三拍子そろっています。

とにかくかっこいいです。そしてユーモアたっぷりで大笑いしちゃうところがいっぱいあるのです。大人の恋を描いてこんなに笑えるってあまりないな、と。
もっとお兄様なのかと思いきや、たったの二つ上、57才。
人間の歴史的魅力というのか、
枯れる手前、一番男がかっこいい時というか・・・。

まぁ、とにかく観てほしいです。
日本では、こんな男性たちのセリフ、だめでしょうというくらい、
ドキッとするセリフが多いです。

何より、映像がとても美しいです。
ヒロインの女性二人もイキイキとして、きれいです。

健康的で、元気で、エネルギッシュな女性って、素敵だなぁと
思います。

もう一回も、二回も観たい、という気になる映画に久しぶりに出会いました。

何せ、主演もヒロインも、演出も洒落ていて、
巻き戻してみちゃうシーンがいっぱい。
うっとりします~。

観ているだけで、気持ちが華やかになってくるので、
ぜひ、お酒なんか飲みながら、
リラックスして観てほしいです。

全体の演出に気が利いていて、役者の演技も表情も目の保養になります。
ラストも大満足でした。

年をとると、弱く、暗く、さびしくなる。
そんなことはない。
年を重ねることでしか感じられない豊かな世界があるよ、と
いうことを教えてくれる映画です。

また観まーす。何回も復習したい。
セリフも覚えたい。


さて、一方。

美しい絵の崩壊(字幕版)
ベン・メンデルソーン
2014-06-13


この映画を観て、私は翌日の半日、もやもやしました。
観なきゃ良かった、と。

年の差恋愛、と検索してヒットした映画なので、
自業自得ですか?

 そういう願望が私にあるってこと?

はい、そうかも、いや、そうです。
実際にはしませんが。

ただ、私が欲しかったのは、これじゃないんです。
もっと、ちゃんとしたやつ。

もっと、ほんとうのおばさんと若い子の恋愛が観たかったのに・・・。

・・・といいつつ、ちゃんと最後まで観るあたり、良くできた映画なのでしょう。

※以下ネタバレ注意

原題『TWO MOTHER』の通り、二人の母親と、その若い息子たち二人。
それぞれの母親と恋に落ちる話です。

えーなにそれ。
禁断~。
気持ち悪い~。
ファンタジー、
ありえないからこそ、観たい〜。

と、わくわくして観ました。

とにかく、これも映像が美しいのです。
海が好きな人にはたまりません。

海、風、波、サーフィン、ビーチ、テラスでワイン、
ナオミ・ワッツとロビン・ライトという二人の美女、
笑顔がまたニュアンスがあって、深みもあって良い。

ビキニ姿も完璧。

ものすごく感じ悪いことを、
この上ないきれいな人たちが、
大自然の中でなさっている。

だから、最後まで観ます。

ただ、私はもう、二度と見たくありません。

うらやましいからですか?

これは、うらやましくありません。

結末が好きになれないのです。
あのまま、若いお嫁さんと、お孫さんの幸せを壊さないでほしかったです。

失恋の痛みに耐えつつ、お互いに諦めて、若い夫婦として幸せを築いてくれるというラストは、
普通すぎたのでしょうか。

もう、最後はホラー的な面白さで終わった、と言っていいかもしれませんね。

ただ、同世代の女性たちに見てほしいです。
どう思うか・・・。

ネットの口コミに、
『こういう形の愛もある』とありましたが、
そうでしょうか。
最後いかだで寝ている四人、みんな冷たい人間だと思います。

官能の良さなど、いずれは朽ちてしまうもので、そうなった時、
年老いたTWO MOTHERは、殺されてしまうのではないでしょうか。

なーんて熱くなったところで、ファンタジーなんでね、
映画なんでね、
ひとつの禁断の世界を見たな、という感じですけど。ただ、口コミのひとつに印象的なものがありました。『これが父親と娘の話なら、大問題だ』というものです。考えるだけでNGですが、女優2人の魅力と、風景美で、煙に巻かれてしまいました。


ムトゥ 踊るマハラジャ
A.R. ラフマーン
オルターポップ
1998-06-14


あ、これも観ていない方がいらしたらぜひ。
リアルタイムの時には、あの音楽がちょっとトラウマで、(話せば長いんです)
無理。
だったのですが、
年を重ねて、沁みました。
ムトゥが大好きになってしまいました!

何がどうって、ムトゥの忠誠心や育ちの良さが、
どこか日本人にも流れる愛情に似ているというのか。

ただ、長いので、
お時間ある時に。
元気を出したい時などにどうでしょうか。

これはお酒じゃないですね。
辛いポテトチップとコーラとか、が合いそうです。


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