50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

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世界トレンド一位にもなった、

山口百恵ちゃんの引退コンサート。

ご覧になりましたか?

BSで観て、

またNHK総合でも観て、

ボロ泣きをしました。

百恵ちゃ〜ん!!

昭和という時代よ~!!

すごいですねぇ。

一曲、一曲が、女優です。

一曲ずつ一本の映画でした。

したたる美しさでした。

そしてびっくりするほど長くて、丁寧なMC。

一冊のエッセイ本を読んだみたいな満足感でした。

スマホもパソコンも家にない時代、

のんびりしていたんですよ、日本人も・・・。

なんてかっこよくて、可愛くて、セクシーで、可憐で、

魅せられましたぁ~。

『百恵ちゃんって、何がそんなにいいの?今で言うと、誰くらいの人気?』

娘は聞いてきます。

『何?三浦友和ってスターだったの?どっちが人気だったの?

結婚にママは賛成だったの?』

などなど・・・。

私はもう、鼻息も荒く答えましたよ~。

『昔はテレビしかないから、今ほど、価値観が色々分かれていないから、

今のスターとは比べられないけど、

まぁ、嵐とか』

『まじで〜?なんで〜?』

『百恵ちゃんは歌だけじゃなくて、ドラマと映画の演技が可愛すぎて、

すごいの。

友和と百恵ちゃんは、松潤と井上真央ちゃんみたいなものだから、

みんな大賛成で、大祝福だよ~』

『なにそれ〜。

それで今でも仲良しなの?

なにそれ、最高じゃん。

いいなぁ~』

って、娘も百恵ちゃんに尊敬のまなざしを・・・。

子どものころにはわからなかった、

百恵ちゃんの色っぽさというものも改めて堪能し、

素晴らしいタイムトラベルとなりました。

印象に残った言葉はたくさんあるのですが、

中でもドキッとしたことを書いてみます。

『秋桜』を歌う前のMCです。

『自分が今、こんなに幸せで、こうして生きていられるのは、

母のおかげ。

母がいたから、こうして生きていられる。

みなさんも、お母さんを大切にしてくださいね

私も大切にします』

とおっしゃって、

『秋桜』ですよ・・・。

私は号泣しました。

『何が泣くところあった?』

とか、夫は呆れていましたが、

私はその素直な21才の百恵ちゃんと、

時代の空気感に、感動したのです。

当たり前のことを、当たり前に言っているのですが、

今って、この逆を聞くことが多いので、

新鮮でした。

『母が嫌い。憎い。許せない』

そんな言葉たちの方が、

今の時代にしっくりなじみ深い気がします。

あと、『一恵』という歌の前のMCです。

『私は百恵という名ですが、私はたったひとつのものがあればそれでいいと思って、

この歌の歌詞を書きました』

友和さんね?

ご家庭ですね?

本当に添い遂げているだけに、

重みがありました。

あと、子どものころ、シーツをまとって何度も真似をした、

マイクを置くシーンです。

百恵ちゃん、マイクを置いたあと、はぁっ・・・、とため息をつくんですね。

マイクを見下ろして・・・。

それが、なんのため息なのか、

夫と論争になりました。

夫は『ああ、もう、歌わなくて済むんだ、終わったんだ、良かった』というほっとした顔だ、と。

私は『ああ、置いちゃった、もう戻れないぞ?という』覚悟の顔だ、と。

背中を向けて、去って行って、二度とスポットライトを浴びなかった女性。

そんな百恵ちゃんとリアタイで過ごせた私、

そして、こうしてタイムトラベルで

盛り上がれる私、

とても幸せなことだと、感謝します。

百恵ちゃん一家がずっと幸せであるように、

祈ります・・・。

ありがとう、百恵ちゃん!

そして・・・

これからは私、

『情報過多』にはくれぐれも気をつけようと思いました。

ぱちゃぱちゃとパソコンをたたき、

なんでも知ったような顔をして、

『たったひとつのもの』が何なのか、

わからなくなってしまいがちです。

見たことがないもの、

聞いたことがないもの、

知らなかったこと、

そんなものを求めてスマホを見まくっている私。

だけど、百恵ちゃんと再会して、

もっとシンプルであたりまえでいいんだ。

たったひとつでいいんだよ...。

と、そんな気持ちになったのでした。


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そもそも『自分史リトルバード』を始めたきっかけは、

親の自分史を作ろうと、と思ったことでした。

自分史にもいろいろありますが、

写真が中心のフォトブック自分史が良いと思いました。

そこで実家に行き、写真を何百枚もスキャンしました。


これは自分史講座で先生が教えてくれました。

とても便利です。

(今はもう生産していないみたい・・・)

アルバムのデジタル化に大変便利で、考えた人、天才だと思います。

ただ、写真を大きくすると、

ピントが甘くなるので、

Photoshopで修整をかけますが、

それが一枚ずつになると、

時間がかかるのなんのって・・・。

『ママってほんとうに仕事が遅いね』

って、娘に言われることになります。

一瞬で整ったアルバムにしてくれる

『カメラのキタムラ』に行きたい衝動を抑えつつ、

『自社』で奮闘しました。

そして、それは、親の人生と向き合うという点で、

とても意味のあることでした。

母の顔を300倍に拡大して写真の汚れを消して、

父のスーツを200倍に伸ばして、

紺色を入れて・・・。

とやっているうちに、何度も何百回も、

過去の親と対面しました。

驚いたことー。

それは、二人の笑顔の素晴らしさでした。

何、親の自慢しているの?

と思われたら、すみません。

でもそうじゃないのです。

きっと、時代なんだと思います。

高度成長期、石原裕次郎、田中角栄、列島改造論・・・。

日本という国そのものが若く、

勢いが盛んなわけです。

その時の若者は、イキイキしているのですね。

時代背景があったとしても、

驚いたのですよ。

だって、私の中の母像って、

とんがった人。

父にとことん尽くすくせに、ちくりと文句を言う、

ツンデレ女というのがあったから。

父は子を溺愛するたちだという認識でしたが、

母は冷静な人だと思っていました。

『お母さんのころは子育て、なんて優雅にできなかったわよ。

舅に仕えて、親せき、近所、家のことで髪を振り乱して大忙し。

子育てが大変、なんて贅沢言わないの!』

『お母さんなんか、忙しくて、子どもとまともに向き合う時間なんかなかった』

という言葉を常に言われていたので・・・。

ところが、写真の中の母は、とても素敵に『子育て』を満喫されているご様子。

髪、整ってますけど?

いつもスカートにパンプスで赤ちゃん抱っこして、

かっこいいけど?

全然大変そうではないですよ?

だってこんなに父と二人で、

超楽しそうに毎日、笑っているし!

今、目の前の母は、

気弱にもなってきて、

『コロナどうなっちゃうんだろうねぇ』

とかすぐに言います。

父も、政治家のことを怒ったりしています。

年寄っぽくて、いやです。

だけど、両親もこんなに若くて、きれいだったんだ。

私は『子育て』されたんだな、ということが改めてわかりました。

両親のアルバム作り=私の自分史でもあったわけです。

特に母の笑顔は、きらきらしていて、子どもを溺愛している感じでちょっと驚き!

それだけ彼女は、過去を語るとき、

『大変だった。いやだった』

しか言わなかったので・・・。

もしも今、目の前の親の老いを実感し、

もやもやしている方がいらしたら、

実家に行って、親のアルバムをスマホで撮ることをお勧めします。

アプリのグーグルフォトでもいいのではないでしょうか。

そして、ぜひとも、指で広げて、

彼らの顔を観察してみてください。

何か、感じるものがあるはずです。

写真って、すごいですねぇ。

写真って、未来のために、撮っておくものなのですね!



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母の誕プレ、悩んで悩んで、

いいものを見つけました。

サンエースの『tumugu軽量バッグ』というバッグです。

最近、ナイロン製のポシェットばかり持っていて、

今回もそういう系列を見ていたのですが、

持ってみてびっくりです。

軽いんですっ!

だけど、ちゃんとした作りです。

日本製です。

こりゃ、母もきっと気に入るぞ、と購入しました。

さっそく昨日届けました。

『わぁ、いいねぇ。

革のバッグを持ちたかったけど、

重いから嫌だったの』

珍しく、本気で気に入ってくれました。

うちの母、

平気で首ひねったりしますので・・・笑

あまり好きじゃないと、

『あなた使う?』とか聞いてくるし・・・笑

まぁ、だから思い切ってなんでも私が良いと思ったものを、

買うんですけど。

高齢になってきて、

ナイロンバッグばっかりになってきた大切な方へ、

ぜひおすすめです!

持ってみたときの感覚は、衝撃ですよ~。

私も欲しくなってしまいました。

これなら、布バッグ感覚の軽さで、

きちんと感も出せて、最高だと思うんですよ~!





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整理整頓から

自分史に目覚めた私ですが、

写真の次に手をつけたのが、

手紙です。

45ℓくらいのビニール袋に入ってる

山のような古い手紙を、整理しています。

写真よりもっと、時間がかかりそうです・・・。

写真よりもっと、忘れていることがたくさんあって、

本当に驚いたり、感謝したり、謝ったり・・・。

なにに謝ったかって?

私、16才。

母からの手紙です。

縦書きの便箋、なんと10枚。

びっしり書いてあります。

母の言いたいことはつまり、こういうこと。

『目を覚まして。

素直になって。

自分を大切にして。

16才で結婚だなんて考えちゃだめ。

高校をちゃんと卒業して。

高校生らしい生活を楽しみなさい。

向こうの男の人は、女の人と同棲しているんでしょ

かわいそうだけど、お前のことは、好きじゃないんだよ。

仮に彼女と別れたとしても、

必ず、その人は今度はお前を裏切るよ。

結婚は23.24才くらいになって、

ゆっくりすればいいよ。

きっと今に、なんでこんな男がよかったのかなって思う日が来るよ。

それくらいの男だよ。

なぜって、夜中に電話してきたり、

親に心配かけたりして、

誠意がないもん。

お前が好きなら、

親にも好かれようとするだろう。

お父さん、お母さんは、お前が心から幸せになってくれるのを

願っているんだよ・・・』

ああ・・・。

ああ・・・。

私、まったく忘れてた・・・。

そして、お母さん、あなたの言う通りでした。

私はまったく愛されてもなかった。

私が一人で恋に恋をして、

ドラマを演じただけだよ・・・。

えー?

彼女のいる人を好きになっておいて、

『あたし、彼と結婚するから』

なんて言ったの?

なんという親不孝者・・・。

なんというあほ・・・。

タイムマシンで戻ってそこ、消していいですか。

心から、言いたい。

ご・め・ん・ね・ママ&パパ!

というわけで、ぜんぜん片づけが進みませんでした。

母からの手紙だけではありません。

夫の妹からの手紙とか、

今ちょっとしっくりきていない親友からの手紙とか、

もう可愛くて可愛くて・・・。

みんな変わったんだなって思ったと同時に、

今だけの姿を見て、

判断するのはやめよう、と思いました。

まだまだお宝は奥の奥にありそうです・・・。

今日も読んでいただきありがとうございました。

今週もあと一日!

がんばりましょう!

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目ズム
メズム東京のロビーからの眺めです。



30年前、私が彼と結婚したいと言った時、母はこう言いました。

『○○さんのこと、好きなの?』

私は驚きました。

母はクールな人ですから、

『お相手はどこの会社なの』

『長男?』

みたいなことが、第一声になってくると予想していたからです。

そんなことは何一つ、聞きません。

母は、私を見つめ、

『好き?』

と聞いてくるのでした。

好きなだけじゃ、結婚なんかできない、とか言いそうな母が、です。

『どうしてそんなことを聞くの』

私は言いました。

恥ずかしかったし、

母のことだから、何か嫌味のひとつやふたつ、言ってくる

布石かと勘繰ったからです。

ところが、母の言葉はまんまのストレートな問いかけでした。

『好き、という思いがなければ乗り越えられないわよ。だから聞くの、好きなのか?って』

24年間一緒にいるくらいじゃ、親のことなんて、何もわかっていなかったのですね。

あたりまえのことを聞くなぁ・・・。

『うん』

私は答えました。

そして、時が流れて、来年、結婚30年を迎えます。

母が私を嫁に出したのが、48歳。

おばあちゃんになったのが、50歳。

母のその年をとっくに過ぎてしまいました。

ダウン症の長男のせいにするわけじゃないですが、

私はまだまだガキ母です。

子どもとプールに行って、

送迎して、

ギャーギャーやっています。

ばあちゃんなんて、夢のまた夢・・・。

最近、昔の写真を見ることが多くなり、

母のあの時の言葉が、蘇ります。

まだ母は48歳で、とても若かった。

父が好きで、今も好きで、

だから、母はいつもきれいにして、楽しく過ごしているのです。

本家の嫁として、苦労はたくさんあったけど、

『父を好き』だから、

ずんずん乗り越えました。

二人はとっても仲良しです。

『好きなの?』

あの問いかけは、

今でも私の心を熱くします。

いつか、娘が結婚したいと私に告げてくれる時がくるとして、

私は母のように、聞けるでしょうか。

そんなことより、ききたいことは山ほどあるような気がします。

どんな家庭で育った、どんな人なのかを、根掘り葉掘り聞くでしょう。

何も聞かずに、

私が彼を、好きなのか、と問うてくれた母の心が、

最近になって、とても沁みるのです。

どうして、こんなはねっかえりの私を信じてくれたの?

私は娘を信じているだろうか?

そんなことを考えていました。

30年近く経ち、母のいうことは、真実ですね。

『好き』な男じゃなきゃ、私は無理でした。

お互いですが、

どんどんジジイになっていく男が、

好きな男じゃなきゃ、耐えられませんよ、きっと・・・。

もちろん、健康やお金も大事ですけど・・・。

今度、母に会ったら、

『お父さんのこと、好き?』

って聞いてみようと思います。

なんて答えるかな・・・。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。


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