50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

Category: 息子

白髪が目立つようになり、オーガニックカラー専門店に行った。

息子を連れて。

二時間くらいなら一人で留守番できるが、
連れて行ってみた。

カラーが始まる。

『マスクを取れよ、ママ』

息子の声。

首を伸ばして私を見ている。

黙ってほしいので、外した。

カラーが終わり、タオルを巻いて、待機中。

『おー、ママ、かっこいいじゃん』

首を伸ばして珍しそうに見ている。

シャンプーが始まる。

『ママ、どうしたのー』

ああ、リラックスもなにもない。
やはり、美容院は、子連れでくるところじゃない。

リクライニングシートが起きて、
顔を上げると、
息子がほっとしたように、ほほ笑んでくれた。

私は、何十年かぶりに、親に授業参観にきてもらった子供になった気分だった。

セルフでドライヤーをやっているのも、にこにこして見ていてくれる。

気付いたら、一時間。

息子は好きなYouTubeも見ずに、
私の様子を見ていたのだった。

お礼に大好きな、Tシャツを買ってあげた。

白髪が目立ち、老婆になりかけたが、
ヘアカラーで、また若く化けた私であった。

このエントリーをはてなブックマークに追加

三日前、息子が31才になった。

『おめでとう』ってずっと私に言ってくれる。

今日もまだ、言ってくれる。

『俺を育てるという、冒険、
よく頑張ったな、ママ。
これからも、よろしく』

って感じ?

老化が早いと言われているが、
普通の人もそうだけど、
過ごし方によっては、
食い止められるのかな。

ささやかなレストランでの誕生祝の会食で、

『俺の趣味は』
と語りだした息子。

祖父母である私の両親は、

『なんだい、なんだい』と大喜び。

『仕事です』

だって。

その後、
父も
『じいちゃんも仕事です』

だって。

ダウン症である息子と生きて、
ラッキーだったこと。

いつも、息子を中心に、
笑いが起きること。

いつもみんなが、大笑いするようなことを言ったり、
やったりすること。

80を過ぎた両親の笑顔が、
たくさん見られること。

これからも、いっぱい笑おう。
このエントリーをはてなブックマークに追加

お誕生日おめでとう〜。

両親を呼んでの誕生日パーティーは三年ぶりくらいだろうか。

ダウン症として息子が生まれた時、
20才まで生きられない、とか、
30才で老人とか?
色んな偏った情報に
絶望の限りを尽くしました。

だけど、こんな未来が待っていてくれたことが、嬉しいです。

こんな未来とは?

ダウン症の人は顔も性格も似たところがあるけれど、
それは日本人の顔と性格が似ているのと同じようなもので、
それぞれ、固有の特徴や性質や人生があるのだということが、
わかった自分がいる、ということですかね。

うちの息子に関しては、
人の感情を読む力、
場の空気を読む力が、けっこう高いと思います。

その場に合った言葉を出せるところが、
長所ですね。

たとえば?

『寒かった?』
『大丈夫?』

とかね。

まぁ、そんなことは、みんな言えますけどね。

躊躇のないやさしさというか、
思いやりに、
日々癒され、
叱咤激励されています。

筋肉が弱いと言われたけれど、
鍛えれば鍛えただけ筋力は強くなりました。

力も強くて荷物も、段ボールも、
何でも持ってくれます。

動きも機敏で、旅行でも何でも、
一緒に楽しめる頼れる男になりました。

走ること、歩くこと、泳ぐこと、
全部、当たり前に、
抜かれたこと、ついていけないことが、
ほんとうに、感謝。

そして、
私が言えないことを、
両親や夫や娘、周囲のみんなに言ってくれます。

『大好き』
『だーいすき』
って、みんなに言います。

みたいな未来が来てくれて、
ほんとうに感謝。
世界中の人、日本人の全員、社会にも、親せき友人、
そして、両親と、妹と弟、義弟、義妹、甥と姪。
義理の両親と、義妹と義弟、甥。
ありがとうございます~。

それからもちろん、
夫と娘に感謝します~。

『なにが問題なの。
まず自分が幸せになりなさい。
あなたなら、絶対にしあわせになれる』

息子のことを話したときにそう言ってくれた
親友に感謝〜。

みんな〜
ありがとうございます。

30代の10年間、
健康管理に気をつけて、
また、素敵な40才のパーティーができますように、がんばります~。

ここまで読んでくれたあなたに、
心からの感謝。
ありがとうございました。





このエントリーをはてなブックマークに追加

娘の引っ越し後、

息子は昨日初めて、

妹の住むマンションに忘れ物を届けに

いきました。

物件探しから、何軒もマンションを見ているので、

息子なりに、満足したのか、

『おおーっ、いいねぇー』と、部屋を見回していました。

決して踏んではいけない

新品のセンターラグをめくった

ホットカーペットの上にニコニコして座っていました。

あ、息子ももう大人。

妹の新たな門出をこんな風に淡々と

受け止めるんだな?と思ってみていました。

それなのに、引っ越しを終え、

帰宅するなり、

『〇〇ちゃん、帰ってくる?』

『土曜日帰ってくる?』

『日曜日帰ってくる?』

が始まりました。

なになに、なんで帰ってくるの?

あれほど妹の厳しい躾に苦しんでいたかに見えた息子なのに、

いなくなるのそんなに

さびしいの?

当たり前ですよね。

きょうだいって、そんなものですよね。

『しばらく帰ってこないよ』

『なんでよ?』

なんでよって、じゃああのマンションはなに?

仕事のための通勤のための場所、みたいな感覚なのでしょうか?

ダウン症の子は、兄弟が家を出たりすると、

刺激がなくなって元気がなくなったりすると

聞きます。

愛情、しか持っていないかに思える、

うちの息子。

息子にとっても大変化の時になりそうです。

四六時中、厳しさと優しさに溢れた妹の

関心が降っていた日常が

なくなってしまうのですから。

とぼけた中年夫婦の間に挟まれるだけの

生活では、刺激がうっすいことでしょう。

気をつけないとなぁ、

なんて思いました。

で、夜になって私が日記をつけていると

息子はこう言いました。

『おい、四人だよ。

四人家族だよ?

俺と、〇〇ちゃんと、パパとママ、

四人家族だよ?』

私はぞぞーっとなりました。

だって

その時書いていた言葉が、

『四人家族だったのに、三人家族になってしまった。

さびしいけど、これは嬉しいことなんだ。

、、、』

だったから。

私はソファにいて、

息子は離れたダイニングテーブルにいたのですよ?

やはり息子は、神です⁇


このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ

google-site-verification" content="gCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kggCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kg