ある経営者の方に興味深いお話を聞きました。

その方は、トラック一台の行商から、全国百店舗近くを展開するまでになった実力者です。

その経営の根本にあるのは

『信頼』だと言うんですね。

信頼してもらうためにはどうしたらいいか。

まず、こちらが信頼をすることだそうです。

わずか一坪の店舗でたった独りで商売を始めたころには

忙しくて、会計はザルにお金を入れてもらい、そこからお釣りを取っていってもらう方式だったそうです。

お金を入れない人

お釣りをたくさん取る人

そんな人がいては困るから、

会社がつぶれてしまうから、

ちゃんとレジで、管理するのが当たり前だと思っています。

しかし、彼の現在の成功を見れば、

最初のそのやり方が間違っていなかったことを証明していると言えるでしょう。

『裏切られても、また信じる。そうすれば人は信頼に応えるものだ』

裏切られたらどうするのか、

そう質問した私への答えでした。

裏切り続けて平気な人間に、つぶされてしまう人がたくさんいる世の中で

人を信頼するということは勇気がいることのように感じます。

裏切られたらどうするの?

裏切られてがっかりするくらいなら、信じない方がいいのでは?

だけど、信じた方が楽だとしたら?

これからの人生において、

この経営者の方を見習い、

とことん人を、そして自分を、運命を、信頼して生きてみたらどうか。

そんな気分になりました。

そして、なんだかとっても、楽になったのでした。