50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

Category: 夫婦

夫婦喧嘩のきっかけはいつも大体同じ。

夫が厳しく息子を叱るのが嫌で、
夫に私が厳しく叱り、
夫が反抗して・・・。

もう若くないのに、かっかとして・・・。
もう別れたい・・・。
もうほんっとに嫌。

で、私は離婚することを考えてみた。
経済的な計算もした。

住むところ、
娘、息子、おやきょうだいの反応、
もっと働かなくてはならないこと。

でも、やってやろうじゃないの、
お金の問題で別れない、なんて一番情けない、と思って寝た。


翌朝、夫が満面の笑み。
私の寝起きの顔がいつもに増してブスだと言う。

ああ、やっぱり一緒がいいかも、と思った。

バカバカしいけど、この男が好きなんだ、とも思った。

となると、頭の中で勝手に計算した分、働かなくて良くなって、
すごくうれしくなった。
ああ、夫に感謝って。

夫婦がうまくチームとして機能したら、
無敵だなと思った。

うまくやるコツは、
一度、徹底的(でもないか)に、
離婚後の計算をしてみることをお勧めする。

このままいいチームにして、
好きなことをやれるほうが幸せって気づくから。




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娘の先輩や同級生から、
結婚の知らせが入る年頃になりました。
最近は、インスタでの『結婚報告』みたい。
芸能人みたいですね!

『いいなーわたしもしたーい』

『早くしたーい』

と娘。

一体娘はどんな人とご縁があるのか?
どんな生活をしていくのか?

何もかもまだ真っ白、真っさらな今、
娘には夢がいっぱい。

三階建てに住みたい。
子どもは三人欲しい。
子どもが出来たら非常勤になりたい、、、

などなど。

娘の夢が一つひとつ叶うように願いつつ、
結婚ってなんなんだろう、とも思います。

だってみんな嫌だ嫌だ、
辛い、つまらない、嫌い、
って言うでしょ?
お相手のことを。

不倫したり、子を虐待したり、
病気、事故、トラブル、不幸のオンパレードです。

ああ結婚って、なんなの?

そんな時私を原点に戻す、
一つの金言があるのでお伝えします。

『結婚っていうのはね』

金婚式で父が言ったことばなんです。

『大好きなひとと、
ひとつ屋根の下に暮らすってことなんだよ』

一同シーン。
母だけは料理を食べる手を止めず、
ドヤ顔笑

弟が
『お父さん、ずばり結婚とは?』
と質問した答えでした。

ああ、そうだった、そうだった。

お金とか、病気とか、親戚とか、ああだこうだと、
色々あるけど、

大好きなひとと暮らしたくて結婚したんだよなー、

ということを思い出せば、
なんだか、全てはどうでもよくなる気がします。

父が母を
『大好きなひと』と言うのを聞くのは、
照れたけど、

『忍耐』
とか
『修行』
とか
そんな言葉を想像していた私にとって、
大切な金言です。

まぁそんなことを言ったって、
父と母もしょっちゅう喧嘩をしますけど。
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友人の子が結婚をしたり、
出産をしたりする頃となってきました。

ママ友が結婚式の写真を見せてくれて、
それがとっても素敵でした。
若い二人の写真はもちろんですが、
私が注目したのは、ママ友と、お相手のママのお姿。
そして、ご主人さまのお姿。
それぞれの人生、
ご夫婦の人生が刻まれています。
私は、白い手袋をして、何十分も拝見しました。

ママ友は、女優みたいにきれいでした。

『ありがとう。プロの技よ』

そう謙遜していましたが、
二組のご夫婦が、ご子息とご令嬢をはさんで、
ほほえむ様は、それは素晴らしいものでした。

『子どももだけど、親も撮ってもらえるなら、
少しでも早い方がいいわ』

彼女はそう言ったけど、
そればっかりはねー笑

そして、思った次第。

ああ、こうして、人は人生を歩み始めるのだな、と。

恋をして、結婚をして、
家庭を築くのですね。

こんな風にしてみんな、始める夫婦という旅、
家庭という旅、
すべては恋から始まったのですね。

何もかも古びてしまったように感じる、
還暦手前の夫婦ですが、
大事にしなきゃ、ですね。
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女の我慢って、諸悪の根源だと思っていました。
子の成長にも良くないし、
夫婦関係も壊すのではないかと・・・。

言いたいことも言わずに、
夫や子に尽くして、
『人生は苦の娑婆』
『結婚は人生の墓場』
そんなことを言い続けながら我慢して、
人生を家族の犠牲にした、なんて思うのは、
本人も、家族も辛いことです。

だけど、最近、我慢も良いものなのかも、
なんて思い始めました。

結婚32年目にもなると、
『我慢がパワーの根源』だったのか、
なんて思ったりします。

夫の暴言、
偉そうな態度、
冷たい仕打ち、
最悪の関係性・・・。

狂おしいほどの恋愛を成就させて、
一緒になったのに、
ほんとに墓場だった、みたいに思ってしまう時期もありました。

しかし、そこで感じる
イライラ、
もやもや、
くやしさ、
殺意に至るまで、
夫によってもたらされる感情が、
とんでもないエネルギーを、
生み出していたと感じます。

嫌だからこそ、やりたいことがわかった。
行きたいところがはっきりした。
自由になりたいという感情に気づいた。

怒りがパワーになったのです。
ただ我慢をして、自己否定するのではなく、
我慢した、と思ったら、
それを何か良いことに、爆発させていく。
なにか自分のためになる行動をする・・・。

そうやって、怒りのエネルギーを利用していくことが、
女の強みになるのではないか、と思います。

間違っても、そのパワーを、怒りの出どころである、
生身の人間、夫や家族、他人にぶつけないことですよね。

『自分が今、こんなに不幸なのはだれか他人のせい』

他人を攻撃して幸せになれるのなら良いけど、
残念ながら、ますます自己無価値感が深まって、
地獄の沙汰です。

エネルギーの浪費、
もったいない行為です。

年を重ね、還暦が見えてきて、
怒りが収まってきたのはありがたいのですが、
爆発的なパワーはなくなりました。
炭火のようなじわーっとした火力といいますか・・・。
爆発は、我慢によってもたらされていたのだとわかりました。

若い時期、夫との関係や子育てで、
とんでもない我慢を強いられる時こそ、
チャンスです。

逆に、そのパワーで、
やりたいことをやり、
行きたいところに行き、
自分を楽しませてみるのはどうでしょう。

『こんな男と一緒にいたくない』
という怒りが、
実はパワーになっているという、
夫婦は奥深く、不思議なものなのです。

我慢を感じたら、小爆発を繰り返して、
自分をどんどん拡大していきましょう。
自分を心底、幸せにしてあげるために・・・。
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優れたリーダーはみな小心者である。
荒川 詔四
ダイヤモンド社
2017-09-22


昨日、読んだ本です。

世界一のタイヤメーカー、ブリヂストンの元CEOの
荒川氏が書いた、リーダー論・成功法則です。

荒川氏は自らを『小心者』と言います。
しかしそれは、繊細で、
敏感に現場の意識などを感じ取れる力、
として、ポジティブに作用して、
ブリヂストンを世界一の企業に押し上げる
パワーとなりました。

東京外国語大学卒、引っ込み思案、人付き合いも苦手、美術部。
ブリヂストンは、美術館を擁している会社だから、
文化的な企業だと思って入社したそうです。

しかし、入社してみると、
荒々しく、野武士のような先輩が闊歩する世界で、
痩せておとなしい荒川氏は、
不安になります。

外語大でインドシナ語を専攻していたので、
入社二年目でタイに赴任しました。
ところが、現地タイ人とうまくいかずに、
『辞めたい』『日本に逃げ帰りたい』と思いました。

タイ人が悪い。
二年目でこんなところに赴任させる会社が悪い。
何故自分だけがこんな目に・・・。

しかし、帰る航空運賃もない。
『逃げ道がない』
だから、
『自分が悪かった』と
考え方を変え、指示だけでなく、
自らタイ人とともに汗を流して、
交流を深めて状況を打破し、
アジアナンバーワンの工場の建設にまで至りました。

すごい・・・。

やっぱり昔の人は我慢強いな・・・。

その後、トルコに赴任が決まった時には、
不満に思ったそうです。

欧米に家族と共に赴任していく仲間がいるのに、
自分は当時、劣悪な環境だったトルコに単身赴任。

先輩に愚痴をこぼすと、
荒川氏がリーダーとして決して言ってはいけないと信じている
ある言葉を言われる。

『俺は、もっと厳しいことをやらされてきたんだ。それくらい当然だ』

だから荒川氏は、リーダーになった時、
僻地に建設しがちな工場を、
家族と共に赴任できるように、
便利な場所を選ぶようにしたそうです。

*******
大学で美術部、おとなしい荒川氏が、
何故、ブリヂストンのトップになったのか。

『小心者』と自らを称するような巧さだと思いました。

威張らないし、誰とでもうまくやれるし、
『出世や会社の評価と、人格は違う。
プライドを傷つけてはならない』
と語る。

しかし、一方で、
『二位や三位はダメだ。絶対に一位を目指すのだ』
『合目的的に努力する』

という圧倒的な、
輝いていた時代の日本の魂がぎらぎらしています。

おとなしいのに、繊細なのに、そこだけは、
野武士です。

これが時代かな。
1944年生まれ。
団塊の世代のスピリットかな、と思いました。
成育歴についてはまったく触れられていませんが、
どんなご両親の教えがあったのかな、と知りたくなりました。

この本は非常に長いですが、
とても読みやすく、
元気が出ますので、
お勧めします。

相変わらず、世界一を保っているブリヂストンを、
応援したくなりました。
今度タイヤを買う時には、ブリヂストンにしよう・・・と。

そして、私がもっとも衝撃を受けた一文は最後から六行目。

『仕事に夢中になることを許してくれた家族も、
感謝してもしきれません。
海外赴任が多かったこともあり、
つらい思いをさせたにも関わらず、
いつも温かく応援してくれました・・・』

これだよ、これ、と思いました。

昭和の妻は、我慢ですよ。
ワンオペ育児・家事なんか当たり前。
つらい・さびしい当たり前。

私なんか、すぐに、

『協力してよ。
私だって仕事したい』

って言ってきたから・・・。

荒川氏の奥様にしたら、

『何も我慢なんかしてませんのよ。
良い暮らしをさせてもらって、
気ままに楽をさせてもらいましたわ、オホホホ』

なんておっしゃるかもしれませんが。

ま、昭和女になり切れなかった私ですが、
それはそれで、新しい時代を作ってまいりましょう。

って思った次第です。

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