50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

Category: 読んだ本

57才の誕生日に、親友二人とのグループラインに、
『58才にようこそ!これからもよろしくっ』と来た。

『57だよ』

『え、私、57?』

『そうだよ、まだ57』

みたいなやりとりをして、
笑ったあとで物悲しい・・・。
みんなして、年よりみたい・・・。

弟からのライン
『おめでとう。57?58?怖いんだけど』

なんだよ~怖がるな・・・。

そんな時、


これを読みました。

めっちゃ励まされました。

年をとる喜びがしっかりと書いてありました。 中でも感動した引用部分をシェアしたいと思います。

精神科医、神谷美恵子先生の日記。

『過去の経験も勉強もみな生かして統一できるということは、なんという感動だろう。

毎日それを考え、考えるたびに、深い喜びに満たされている』

、、、うんうんわかります、わかります先生!

これってまさに自分史リトルバードで私が伝えたいことです。

年を取るということは、未来への旅が出来たということ。

願いが叶い、あるいは叶わない、という解答を見たということ。

その地点から、過去を眺めてみる楽しさ。もう解決済みの問題で呻吟している自分を俯瞰する面白さ。

点と点を結んでみるゲーム。私というひとつの映画が進んでいくのです。

いくつであっても未来を創る責任は、自分だけに託されています。

次に、長崎で被爆した作家、林京子さんの言葉。

『十四、五で逝った友人たちは、青年の美しさも、

強く優しい腕に抱かれることもなく、

去っていった。

恋する楽しさ、胸の苦しさを、

経験させてやりたかった』

そうだな、、、。 あったはずの未来を見ないまま、亡くなっていった何百万の人のことを、考えたら、

何が更年期だ。

幸せなことじゃないか。

また、著者の岸見先生は、50歳の時に大病を経験し、『今ここしかない』という哲学を元に、説得力のある言葉を紡ぎます。

『死を思い、今ここを愛し抜く。

今日しかないと思ってののしりあったり、喧嘩をしない』

『AさえなければBができるのに』と

言い訳をしている人は、Bがしたくないのだ、

という部分には、ハッとさせられました。

私は毎日仕事や、家族のせいにして、Bができないと 言い訳しているので、、、!

本当にBがしたいの?

Bをするにはどうしたらいいの?

やりたきゃやれば?

いくら仕事が忙しくても、家族に時間費やしても、 心はフリーでしょうよ?24時間フリーでしょ?

、、、 こんなふうに 己と向き合う機会になりました。

年を取ると、感動が深くなりますね。 おすすめです。


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出会った本です。

面白かったのは、
『子ども』は大人になっていない未発達な存在ではなく、
汚らしくて、意味不明で、時に失望をさせる『異文化』である。
という視点でした。

子育て真っ最中の時には、何も響かなかったかもしれません。

子が30才と24才になった今となっては、
心に染み入る言葉が並びます。

ああ、そうだったのか、と。

そして、反省もします。

大人のふるまいを褒めて、
汚いこと、
意味不明な行動を、
『問題児行動』と決めつけて、
怒り猛った自分を・・・。

だって、子どもはある日突然、
いなくなってしまうのだもの。

長く果てしない子育ては、
ある日、突然終わってしまうものです。

新幹線で、飛行機で、
レストランで、
騒ぐ子どもに腹を立てがちですが、
『異文化理解』という視点に立てば、
寛大になれそう。

マナーが良くて、
きれいで、清潔で、まるで、
エルメスのバッグみたいに美しい子どもも、
中にはいます。

私は若い時から、
そのような『かっこいい子育て』に憧れていました。

自分も子もきれいにして、
マナーの良い、大人たみたいな子どもを、
美術館や高級レストランに連れていきたい、なんて・・・。

ところが、神様が私に授けてくださったのは、
ダウン症の男の子。
エルメスどころか、
見たこともないようなハンドメイド個性的バッグ?
みんなが
『なにあれ』
って見ている気がしたものです。

あれこそが『異文化理解』
私が生涯のテーマとしたいことです。

許しがたい文化を理解できないまでも、
『認める』

それはこの地球という狭い『集合住宅』に住む以上、
やらないとならない。

何が言いたいかいうと、
『我が子を虐待するな』
『我が子を殺すな』ということ。

かっこいい子育てなんか、幻想。
エルメスバッグみいな子どもだって、
家に帰れば、鼻くそを食べたり、
寝室の壁になすりつけているかもしれない。

人をうらやましがっても、
その人にはその人で、苦しみはある・・・。

『子どもは理解しがたい、許しがたい異文化なのだ。だけど、
それは一瞬でいなくなってしまう、妖精なのだ』

そんな風に受け止めて、『異文化育て』を開き直って、
楽しめたらいいですね。

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今日読んだ本。

たちばなあきら、という人が書いた本。

速読なので、
ちゃんと読み込んだとは言えないのですが、
とてつもなく気が楽になった記述があったので、
シェアします。

後半、ストア哲学についての部分です。
自分がコントロールできるものを権内、
それ以外を権外として、
権内のことに集中するべきだということ。

富、健康、病気は権外。
心で考えることはコントロールできるのだから、
それに注力して生きよう、という考え。

コントロールできないことで悩まない。

これは当たり前に実践してきたつもりでいたけれど、
富や健康や病気が権外とは意外でした。

だってそここそが、コントロールしなくてはいけないものだ、と
思い込んでいたからです。

権内のことって、とてもシンプル。

考えることをコントロールして、
知識を得たり、技術を磨くこと。

ああ、これだけでいいのだ・・・。

夫のこと、
子のこと、
親のこと、
世の中のこと、
そして、自分の状況でさえ、
権外だったなんて・・・!

肩の重荷が下ろせた気分。

ストア哲学、ぜひ、かじってみてください。
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神・時間術
樺沢紫苑
大和書房
2017-06-16


出会った本。

中でも、とても印象的だったのは、

『何をしている時が一番幸せなのか』に答えられる人は意外と少ない、
というところと、
『遊びのTODOリストを作ろう』というところでした。

著者の樺沢先生のもっとも幸せな時間は、
『映画鑑賞』なんだそう。
だから、映画の名前と公開日をリストにして、
上から観ていくのだそうです。

行きたい店もリストにしてあり、
ついでがあるときに、
行くそうです。

それって楽しそう。

さっそく私も『行きたい店リスト』は、真似しようと思いました。

ただ、一番幸せな時間というのは、
人に言えないくらいくだらないものだったりして、
なかなか人に発表できないのではないか、とも思いました。

私ですか?

よくよく考えてみると、
河原の散歩なんです。

川と、富士山と、空のセットが、
私の魂を洗ってくれます。

だけど、そんなの、つまらなくて、
人には言いたくないです。

でも、この本を読んで、
ああ、そんなことなら、
毎日欠かさず行こうよ、と思いました。

自分の満足って、
人の満足と違いますもの。

そんなことなら、
ちゃんとかなえてあげよう。
そう思いました。

あなたの一番幸せな時間って、
どんな時ですか。

ぜひぜひ、
それをしている時間を、
たくさんとってあげてほしいものです。


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絶対悲観主義 (講談社+α新書)
楠木建
講談社
2022-06-21


今日、読んだ本です。

題名を見て、次に帯を見て、
やられました。

センス抜群だと思いませんか。

どうせうまくいかない、と思っていたら、
気楽に取り組めて、少しでもうまくいったら、
幸福度が高い。
というような内容に、肩の力が抜けました。

著者は、一橋大学の先生です。

『心配するな、きっとうまくいくから』

と、

『心配するな、きっとうまくいかないから』

圧倒的に後者の方が元気が出ちゃうのは、
どうしてなのでしょうか。

聞いたこともないような言葉に、
つい笑ってしまうし、
力がふっと、抜けるんでしょうね。

前者は、緊張してきますよね。

ただ、例えば、受験生の子にこんなこと絶対に言えません。

悪魔でしょうよ。

だからこの言葉は、これまでがむしゃらに頑張ってきた、
おじさん、おばさんへのエールとして、
効くように感じています。

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