50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

Category: 子育て

毎年この時期になると、
忸怩たる思いになる。
やらかしてしまった私を、
悔やみ、娘に心で詫びる。

『喜びだけくれる娘よバラ色の夏至の夕ぐれお前のえくぼ』


あまりにもよい子の娘に、こんな短歌を作っていい気になっていたものの、

私の母親としてのメッキがはがれたのは、高校受験の時だ。

第一志望に不合格になった。

信じられない、と思ったが、

その時にはまだ私にも理性があった。

第二志望の高校に不合格になった時に、

私の本性は顔を出した。

『何をやっているの。勉強していなかったの?』

親として言ってはならない言葉を娘にぶつけた。

二度も不合格になって、傷ついて倒れた子を、上から踏みつけにした。

勉強、してましたよ。

頑張ったのを知っていたのに。

私は娘を怒った。

娘はマシュマロみたいな頬に、伝っていく涙を、ぬぐおうともせずに下を向いていた。

娘が私と違うところは、静かなところだ。

黙って、私のぶつける怒りをただ受け止めるのだった。

あとから娘が話したことには、この時、『死んでやろうか』と思っていたのだという。

しかし、私の眼にはこう映っていた。

『なによこの静けさは・・・。この子には感情がないの。うるさいっ、あんな高校なんかいかない、とか、なぜ落ちたのかしら!どの問題を間違えたのかしら!とか何か感情が、ないの。悔しくないのが悔しいよ』

ほら、怖いでしょ。

私からは、感情がないと見えていたのに、

本人は死にたくなっているのだ。

この勘違い。

母親として、ありえない線を、平気で越えていた。
あぶないあぶない。
やらかしました。

怒りを感じている自分がおかしいのではなくて、『運命』のおかしさを嘆くばかりだった。

娘は、これまでずっと優等生できて、肝心な受験で涙を飲むなんて。

この『失敗』の原因はなんだったのかを考えた。

私は親として、そして娘も、『努力』が足りなかった。

他の人はもっとやっていた、ただそれだけのことだ、と結論付けて、

合格でお祭り騒ぎの保護者会で、私は必死で笑った。

心で泣いて、演技をした。

しかし、過ぎてみたら、悲しむことはこれっぽっちもなかった。
馬鹿なことをしたよ。

『それでよかった』。

『受かったところが良いところ』


これは、真実。
慰めじゃなくて、ほんとうにそうだったよ。

結果は結果だけど、がっかりしたら損だよ。

喜ぶのもいいけど、次の受験では泣くことだってある。

合格はもちろん飛ぶように嬉しいけれど、


究極、子どもの心の健康、純粋な感情が護られること以上に、

大切なことはない。


傷ついている子に追い打ちをかけてはならないのだ。

その時はわからない、運命があるの。絶対に、『失敗』じゃなかった。

娘は、いわゆる『滑り止め』に行ったからこその、

大学受験・就職の『成功』『正解』が手に入ったと言える。

別に自慢じゃないし、『成功』『正解』って何よって思うし、

これから先もどうなるかなんて、誰にもわからない。

要するに、合格でも、不合格でも、

どっちでもいい、子どもが幸せならってことよ。

悔しいとか、悲しい、というのは、ドラマなんですよ。
すてきな感情を味わわせてくれる、子育ての醍醐味ってこと。

どうかママさんたち、合格しても、

不合格でも、

『よく頑張ったね。おつかれさま』

だよ。お願いします。

合格が頑張った、不合格が頑張らなかったなんてことはない。
全力で頑張ったのはみんな同じ。

ほんとうに、みんな、お疲れ様、だよ!

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白髪が目立つようになり、オーガニックカラー専門店に行った。

息子を連れて。

二時間くらいなら一人で留守番できるが、
連れて行ってみた。

カラーが始まる。

『マスクを取れよ、ママ』

息子の声。

首を伸ばして私を見ている。

黙ってほしいので、外した。

カラーが終わり、タオルを巻いて、待機中。

『おー、ママ、かっこいいじゃん』

首を伸ばして珍しそうに見ている。

シャンプーが始まる。

『ママ、どうしたのー』

ああ、リラックスもなにもない。
やはり、美容院は、子連れでくるところじゃない。

リクライニングシートが起きて、
顔を上げると、
息子がほっとしたように、ほほ笑んでくれた。

私は、何十年かぶりに、親に授業参観にきてもらった子供になった気分だった。

セルフでドライヤーをやっているのも、にこにこして見ていてくれる。

気付いたら、一時間。

息子は好きなYouTubeも見ずに、
私の様子を見ていたのだった。

お礼に大好きな、Tシャツを買ってあげた。

白髪が目立ち、老婆になりかけたが、
ヘアカラーで、また若く化けた私であった。

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二年前に新設された男性育休制度。
二週間前までに申告し、
赤ちゃんがうまれて8週間以内に、4週間まで取れる。

二回に割けて取得可能。

産後の一番忙しい時に、きょうだいの世話や、
役所手続きなどで、
夫が活躍できる。

これとは別に、子が一歳になるまでの期間は、
育児休業を取れる。
条件により、一歳二か月まで延長可能。

給料は、企業によるが、賃金の8割以上が支払われない場合、
育児休業給付金が支給される。

女性が出産を理由に離職しないために、
二人目、三人目、と出産して、日本の人口を増やすために、
色んな対策をしている中の一環としての、
男性の育休だ。

男性まで家に入ってしまったら、
仕事がおろそかになって、ますます国力が落ちるのでは?
と考えるが、そうではないらしいよ。

日本の生産性は海外先進7か国で最下位なのに、
労働時間は上から三番目に多い。

・・・とかいう話を聞くだけでイライラしてくるのは、
私だけだろうか。

こんなにみんなが正直に、まじめに働く国が、
世界のどこにあるのだろう。
それで最下位、なんて言われたら、
ほんと、悲しいよ。

近所を見回しても、
10人きょうだいの一番下です、
8番目に生まれたから八郎です、なんて
言う方がたくさんいる高齢者世代と、

多くても三人きょうだい、という我々世代、
そして、今の非婚化の時代、

少子高齢化になって当たり前じゃないか、と思いません?

どんな国にも、
若者が多くて、年寄りが少なく、
税金が余る時代があって、
日本はそれを過ぎてしまったということ。

インドはあと40年もその良い時期が続くってよ。

いーねー。

男性の育休から話がそれたが、
ひとことで言うと、
私の場合はうらやましいな。

うちの夫は、嬉々として授乳、おむつ替え、沐浴、
なんでもやってくれた元祖イクメン(自分でいう)だから、
育休があったらきっと、楽しかっただろうな。

ただ、人によると思うよ。

夫がいない方が、楽ができる人も絶対にいると思うよ。
夫がいなきゃ、おっぱい丸出しで『乳牛』と化していられるし。
実家の母によく言われた。

『体を回復させるために、赤ちゃんと一緒に寝て、
起きて、食べて』って。

でも、夫が『俺の昼飯は?』なんていう男だったり、
性欲の強い男だったら、
地獄だよ。

産後は、ほんとうに母子ともに天使になるんだもの。
清潔で、尊い命と向き合って、
ひたすら寝ていたわ。

で、夜、夫が帰ってくると、
不潔で、ばい菌で、巨大な顔をした、
怪物に見えたわ。

『産後ホルモンの影響で不安定になる妻を支えて』って
男性育休推進派はいうけど、
いない方が休まるっていう人もいるよね。

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このブログの題名、50女、も、あと数年になった。

20~80代まで、
様々な年代の女性に出会う。

それぞれの年代で楽しいことがそれぞれある。

たとえば20代。

シャンプー、化粧品、ブランド買い、結婚や結婚式へのあこがれ・・・。

30~40代。

家を買うこと、子どもをブランド学校に入学させること、ランチ会に飲み会・・・。

80代。
旅行、アンチエイジング、筋トレ・・・。

そして、我らが50代。
なんかあります?

中年クライシス、というけれど、
そう、何をやっても楽しくない、と感じてしまいがちな年代なんじゃないかな。

子どものお受験の話を聞いても、
すてきなホテルの話を聞いても、
推しのアイドルの話を聞いても、
しらける自分が怖い。

だって、お受験の話をしている人を見ると、
明らかに自分が楽しんでいるのがわかるから。
そう、まるでかつての自分。
子依存の自分を思いだしちゃう。
それが立派な母親だと信じてがんばったのだけど、
子には圧だったと思う。

ホテルもレストランも、他所でしょう?
みたいな。
どんなに素敵でも、よそだから。
自分ちがキレイじゃなきゃ意味ないって思っちゃう。

推し?
嵐、動かないので・・・。

こんなしらけた自分が悲しくなる時がある。
でも、どうなんだろう。
他人から与えてもらうことでは、
もう満足できないのかもね。

要するに、女は、最後は、『自分の好き』があれば勝ち。

それがなんであれ、
子や他者がどうあれ、『自分の身体を通して、自分で自分に与えられる好き』があれば良い。

私の『好き』?

YOGA
さんぽ
睡眠
栄養
オポノポノ
スイミング
そして、
お酒!

うん、大丈夫。
これだけあれば、
いいでしょう?

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娘と色々話していて、
結局毒親ってなんなんだ、と。

過保護、過干渉、
ネグレクト、育児放棄、
放任、無関心、
色々ある中で、
何が一番『毒』なんだ、という話になった。

『私が思うに、働いていても専業主婦でも、
本当に辛い時、
いざという時に、
助けてくれない親は、
一番ひどいと思う』

だって。

ドキッとした。

いうね〜。

私は、夫は、
いざという時、
娘に寄り添ってきていたか?
いるか?

考えさせられた。
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