任期は二年、あと一年あります。
コロナ禍で行事がなくなり、
『町内会費を払う意義がわからない』
という理由で、退会者が続出しています。
町内会の会費は、行事のためだけにあるのではなく、
街灯、市から割り当てられる防災用品、消防団活動費をはじめ、
日常から有事までの安心安全のために使われています。
・・・ということは、
役員をやらないとわからないことなのですよね。
今年も会費の集金に十数軒を回った際に、
こんな意見がありました。
『町内会なんか、もういらないと思う。
なくせばいい』
『役員や理事が本当に負担。
それが嫌でみんな辞めるのよ』
『市に税金を払っているんだから、
市にやってもらえばいい』
『町内会はいざという時のためだけにあるのだから、
頑張って』
何が正解なのか、私にはわかりません。
十数年前に役員をしたときには、
夏祭り、町内運動会、御神輿、防災訓練、
餅つき・・・。
行事が全部当たり前に行われ、
その都度、慰労会でお酒を飲み、
親交を深めました。
色んな人の意外な一面を発見し、
仲良くなり、
ああ、ここって良い町だ・・・。
みんな、大好き

なんて思う機会がありました。
それがコロナでゼロになって、
意義を疑う声もありましょう。
しかし先日、私はやはり、意義はあるのだと思う
瞬間がありました。
町内会館の庭の草むしりをした時です。
草むしりって、個性があります。
草をひたすら千切る人、
鎌で丁寧に土を掘りながら根まで取る人、
両手でとにかく抜きまくる人・・・。
その中の一人、
気難しいママ友がいました。
その人が、本当に舐めるようにきれいに抜く人で、
どちらかというと、千切ってしまう私としては、
尊敬をしてしまいました。
そして、そのママ友を見直し、好きになりました。
住んでいる仲間を好き、という気持ちは、
町の治安を守る大きな要素のひとつである、と思うのです。
だから、とにかく面倒くさい、
行きたくない町内会の行事だと思いますが、
たまには出て見るのもひとつだと思います。
・・・役員を終えても、私もなるべく参加したいと思っています・・・。