50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

2024年07月

ダウン症や自閉症のお友達の、
楽器演奏会に行ってきた。

昔から知ってる仲間も出演していたので、
我が子を見る感覚で、
緊張やハラハラを感じた。

しかし、周囲の人たちの多くは泣いていた。

『泣いちゃうよね、私も泣くわ』

そう言い合っていた。

泣くっていう感覚は、もう忘れてしまった。

ユーモラスな動きにドキドキしたり、
ハラハラしたり・・・。

上手くいってほしい気持ちと、
うちの子にはない才能への羨望もあったりして、
生々しいったらない。

出演者のママたちは、スタッフとして楽器の片付けなどを、
大汗をかいてやっていた。
野球少年、サッカー少年のママたちがサポートしていたみたいに、
ママたちは、頑張っていた。

私はある時からそういうサポートは卒業したけれど、
ちょっとうらやましくもあった。

他所の家の子とはいえ、
ダウン症の子が、拍手を浴びて輝く姿は嬉しいし、まぶしかった。

うちの子にも、もっともっと楽しいこと、
たくさんさせてやりたい、と思ったし、
私もまだまだサポート頑張らなきゃって、
思わせてくれた。


このエントリーをはてなブックマークに追加

S6で朝7時から毎日放映している、
百恵ちゃんの赤い運命にはまっている。

毎日録画を観るのが楽しみだ。

リアルタイムで観ていたのは、10才。

三國連太郎が怖い、
最初の音楽と映像が怖い、
取り違えとか、
ほくろとか、
殺人とか、
満蒙開拓団とか、
とにかく意味不明で気味が悪かった覚えがある。

調べてみたら、
赤いシリーズの監督は、
高倉健さんと『鉄道屋』などを作った、
降旗靖男氏。
のちの名監督、42才頃の作品であった。

10才の私は、ただただ、百恵ちゃんが三國連太郎といるのが嫌、
宇津井健といてほしい、
秋野暢子がわがまま、
としか感じていなくて、
赤いシリーズで一番嫌いだった。
一番好きだったのは、『赤い疑惑』だったのだが、
60も近い今となっては、こちらのほうが面白い。

三國連太郎演じる『島崎』が特に良い。
満蒙開拓団の少年だった『島崎』は、
終戦間際になって、
青少年を見捨てて日本に帰国した指導者たちを恨んで、
殺す。
それがシベリアの土になった仲間への供養だと。

しみじみと、
私の世代は、『島崎』のような大人の中で、
育ってきたことを思い出した。

学校の先生の中には、
『島崎』のように、
自分だけ戦争から生き延びた罪悪感を口にする人もいた。

同級生がふざけて使った
『連帯責任』という言葉に、
今にして思えば『パニック』になって、
怒り狂った先生もいた。

今日本に、『島崎』がどれくらい生き残っているだろうか。

『もう時代は変わったんだよ。
新しい日本になったんだよ』

『島崎』はそう諫められるのだが、
彼は復讐のために生きているのだった。

あれから半世紀が経った今の日本を『島崎』が見たら、
何と言うだろう。

日本は、すっかり年老いた国になり、
日本がさんざん援助し、謝罪していた国々は豊かになっている。
アジア諸国の人口の平均年齢は若く、
これから向こう数十年、経済発展のボーナスタイムが続くという。

未来の私は、
伊勢湾台風の映像になど、
もう恐ろしさなど感じない。

当時理解不能だった『島崎』に惹かれ、
『忘れてはいけないなにか』を、
感じながら、ドラマを観ているのだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加

またこれだ、と思った。

ママがキラキラして活躍する陰で、
娘が寂しさを押し殺しているという描写。

今回の虎に翼の子役と、
ブギウギの子役が似てない?

二回続けて、お母さんがバリバリ働いてキラキラすると、
子育てに害が出る、
みたいなの、やめて欲しいな。

専業主婦の母親に虐待されて、
殺される子だって世の中にはいるしね。

確かに自宅で伸び伸び過ごせる子と、
土曜日も夏休みも預けられる子がいる。

どっちが幸せかなんて、誰にもわからないよね。
心身が健康的であるということは、
とても大切であり、
そのために何をしたら良いか?ということは、
各家庭で方法は色々だろうね。

こうしたらさびしがって、
こうしたら愛情に満足する、なんて基準はないのかな?

例えば私なら、曽祖父、祖父、叔父叔母がまだいる
大家族に育ち、なおかつ専業主婦の母親で、
寂しいって経験したことがない。

愛情たっぷりでさぞかし良い子に育つかと言えば、
とんでもない。

反抗期が長く、家族に迷惑かけっぱなし、
いまだに中二病だもんね。

その代わり、親に対して恨みみたいのは一ミリもない。
ずっと良い子できて、恨みを募らせているより、
良いのか?悪いのか?

ただひとつ言えるのは、
子どもは、あっという間に大人になってしまうということね。

お母さんを泣いて求める時期は短いのだが、
悲しいかな、そういう時期に限ってこちらも、
外に出たいのだよね。





このエントリーをはてなブックマークに追加

毎朝息子と一緒に家を出る。
息子はギリギリを攻める男だ。

『どうせ間に合うから』って思っているみたい。

間に合うギリギリに起きてくる。

とっくに起きてテレビをつけて天気予報を見たりしているのに階下に来ない。
ギリギリも更にギリギリを攻めようと日々、遅起きを更新しているかに思える。

そんな時はこう言う。

『ねぇ!!早くしてよ、ママ今日、日直なんだから』

これは効く。

日直は彼にとって金曜日だけ回ってくる、
大事な仕事。

朝礼の号令や、司会、
昼食の前後の号令、
帰りの会も然り。

『にっちょく、、、?』

って、早く行動してくれる。

ママはしょっちゅう日直だって、
思ってるだろう。

日直なんかないけどさ、

良い方法だと思わない?
このエントリーをはてなブックマークに追加

体験格差って言葉と初めて出会った。

格差社会と言われて久しい日本。

ご飯が食べられない子どもがいる一方で、
ホテルや外食に出かけるペットがいるという風景にも、
すっかり慣れてしまった。

いろんな人がいて、いろんな価値観があって良いのだ、と言えば全て丸く収まる。

で、体験格差というのは、
親の収入の差によって、
習い事、レジャーなどの体験に差が出来てしまうことを憂慮して出来た言葉のようである。

関連本を読むと、
習い事をさせてあげられないシングルマザーが、
罪悪感を持つなどという例もあった。

今は見えすぎるからね。

SNSで他人の家の事情が見え過ぎて、親は大変だと思う。

先日も、娘にこう言われた。

『ねぇ、〇〇さん、お母さんと2人で何週間も世界旅行してるよ!うちも行けないの?私夏休み一週間あるけど!』

だってよ。

『行けない』

って言えなかった、なんか羨ましがってる娘がかわいそうになって。

あ、ありました、
うちにも体験格差。

息子はどうするの?
パパの面倒は?
2人で海外なんてみんなに悪いじゃん?
なんてことも言えなかった。

『無理か、うちには手がかかるお兄ちゃんがいるしね、
いいですー友達といきますー』

だと。

これなんだよね。

誰かが母娘旅行した。

いいなー、うちも行かなきゃ!

でも本当にそれが必要?

家族全員の方が良いのか?

友人との方が断然行きたいのか?

どっちが本当はしたいのか?

どっちがレアで映えるとかで、選んでない?

SNSで羨ましくなるのは仕方ないけど、

そのあとだよね、

いいね!わたしもやろう、なのか、
いいね!わたしはこっちをやりたいからやるよ、なのか。

で、子どもの体験格差の件を教員の娘に投げかけてみた。

さすが先生、良いこと言ったよ!

『学校ってお金がなくても、たくさん良いことしているんだよね、まず、図書室の本。リコーダー、鍵盤ハーモニカ、クラブ、課外活動、授業すべて、、、
本気で取り組んだら、すごい体験なんだよ。
もしもお金がないなら家で学校でやってること、本気で復習したり、発展させてみたら良いんだよ』

本当にそうだ。

人生で長い時間を過ごす『学校』
が提供してくれるアクティビティを生かすこと、
本を読むこと、学ぶこと。

それなら今すぐできるよね!

他人と同じで無くても、
自分にできる最高を、
子に与えることは、
今すぐ出来る!

そう思って、母娘世界旅行は行けない母は、
娘の話を心をこめて聴こう、と思った。

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ

google-site-verification" content="gCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kggCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kg