50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

2022年07月

ビジネスを成功させるための
セミナーを時々受けます。

ビジネスの手法で言われるのは、
『問題解決』してくれるサービスには、
いくらでもお金を出す、ということ。

『自分が売りたいものを売るのではない。
お客様が欲しい物を売る』

『飲みかけのペットボトルでも、
砂漠のど真ん中で、飢えた人は一万円で買う』

『暑いムシムシした駅のホームで、
ホットワインやおでんを売って、
何故売れないのか、こんなに健康に良い物なのに、と悩むのと同じように、
要らないものを売っていないか』

ビジネスの鉄則を学びます。

そこでみんなが何に困っているのか、と考えてみました。

するとあることに気づきました

困っていない人がいないのが、この星じゃありませんか?

お金がある人は、あることで苦労して(誰にあげようか、譲ろうかで苦しむ)
ない人はないことに苦労。

健康な人は力を持て余して困ってて、(欲望が果てしなく膨らんで・・・)
病気の人は医者通いで困る。

みーんな困っています。
多種多様にみんなが困っていて、ターゲットが絞り切れません。

・・・なんて考えていたら、
私、仏心が湧いてきちゃったんですよ。

じゃあ、『みんなが困っていないことってなにか』
を考えてみたのですよ。

『空気』
『水』
『太陽』
『山』
『海』
『花』
『木々』
『安心・安全』(完全ではないですけど・・・)
『ルールを護る国民性』
『財布を落としても中身がそのまま戻る国民性』
『ゴミ一つ落ちていない駅や道』
『学校がある』
『警察がいる』
いろいろいろいろ、恵まれている。

数えきれないほど、うれしいことが見つかりました。

日本は、30年間経済がだめとか、
負けたとか、
悲観的な言葉を見聞きします。

しかし、やっぱり、日本は良い国で、
我々は幸せなんだ、
今あるものに、感謝だ、
と実感したひとときでした。

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今でいう、CAさん、
客室乗務員に憧れて、
『スチュワーデス受験スクール』に通っていた時のこと。

元JALの人事担当者や、
元CAのきれいなお姉さま方(還暦以上)の講義を、
一生懸命に聴きました。

まだ20代前半の私には、
半信半疑だった、言葉がありました。

『合格する子は、ドアを開けた瞬間に決まる』

『一秒で決まる』

それってよくわかりませんでした。
そんなはずない、
不公平だ、
理不尽だ、と。

しかし、昨日、その言葉を思い出す出来事がありました。

仕事中、
図書館のカウンターに座っていて、
前に学生が立ったことに気づかなかったのです。

顔を上げると、
(気づいてくださいなー)
という顔で、私を見ていた、
つぶらな瞳の女子学生が・・・。

本を二冊、返却に来てくれたのでした。

『あ、すみません、こんにちは!』

『こんにちは、本を返却します。ありがとうございました』

フレッシュ
かわいい
初々しい、
健康的
ラクロス部か

(はい、絶対に合格っ)

って思っちゃいました。

お辞儀をして去っていく姿も、清潔感にあふれていました。
地味だけど、かわいい。
感じが良い。
まるで、一目ぼれでした。
そして考えたのです。
これってなんなんだろうって。

そうだ
コニカミノルタのCM、
熊本大学時代の宮崎美子さんだ

若い時には、あの宮崎美子さんの良さって、
まったくわかりませんでした。
若い私には、太めに見えたし、
野暮ったいと思ってしまいました

しかし、自分が立派なおばさんになると、
あのCM当時の宮崎美子さんは、
若く、健康的で、愛らしく、初々しく、
聡明で、お話がしてみたい。
そんな風に感じます。

スクールの教官たちは一様に言いました。

『普段の生活が顔に出るんだよ』
『親にお茶を入れる素直さを持ちなさい』
『絶対に合格したいという、鬼みたいな顔になるな』
『英語力より感じの良さ』
『自分を大切に、楽しいことをたくさんする』

当時はすべて、意味不明。
必死でガンバらなきゃ、筆記試験も通らないし、
英語も理解できない。
悪いけど、親にお茶入れてる暇、ないです。
感じの良さってなによ。
そんな不平等な基準、ありえない。
みたいな・・・。

(こんなに頑張った私が落ちて、
あんなに努力してないあの子が合格って、
どういうことよ)

っていうことって、よくありますよね。

そーゆーことだったんですよ。

おじさん、おばさんは、一定の能力が同じなら
『宮崎美子』を採用するんです。
だって、一緒に働く仲間だから、
みんなと普通にコミュニケーションとれるほうが、
無難でしょう。

今風の言葉で言うなら、
なにはなくても、

『自分を愛して、認めて、心穏やかに日々、
好きなことのために、小さな努力を続けている子』

そんな若い子が、圧倒的に好きなのが、
おじさん、おばさんなんですね。

それって、難しいようで、
とてもシンプルなこと。
普段から、好きなことをやって、心から楽しんで、
生き生きとしている子は、
自然に、勝手に『感じが良く』なっちゃうだけ。

当たり前のことが当たり前にできるって
よく言いますが、
普段から自分責めをして、
辛い日々を送っていたら、
挨拶をされても、返す余裕もなくなる。

『おはようございます』
と言われても、
応えられない。
日々が辛くて・・・。

自分責めで、面白くなく、自己無価値感で、
絶望しているから・・・。

もちろん、学生の中には、
『おはようございますっ』
なんて、
こちらよりもさらに上を行く
スタバの店員さんみたいな人もいますが・・・。

就活の面接は、とても理不尽です。
努力の方向性がわからなくなります。
しかし、シンプルに、
当たり前に挨拶ができる
気分の良さを、まずは目指しましょう。

睡眠、食事、運動なんかは、デフォルトですよ。

そして、プラス、
人生は多層なレイヤーが重なっているものなので、

『自分を愛して、大好きなものを楽しむ』

という層が秘訣。
そこから得も言われぬ、
不思議な魅力が発生するのではないでしょうか。

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絶対悲観主義 (講談社+α新書)
楠木建
講談社
2022-06-21


今日、読んだ本です。

題名を見て、次に帯を見て、
やられました。

センス抜群だと思いませんか。

どうせうまくいかない、と思っていたら、
気楽に取り組めて、少しでもうまくいったら、
幸福度が高い。
というような内容に、肩の力が抜けました。

著者は、一橋大学の先生です。

『心配するな、きっとうまくいくから』

と、

『心配するな、きっとうまくいかないから』

圧倒的に後者の方が元気が出ちゃうのは、
どうしてなのでしょうか。

聞いたこともないような言葉に、
つい笑ってしまうし、
力がふっと、抜けるんでしょうね。

前者は、緊張してきますよね。

ただ、例えば、受験生の子にこんなこと絶対に言えません。

悪魔でしょうよ。

だからこの言葉は、これまでがむしゃらに頑張ってきた、
おじさん、おばさんへのエールとして、
効くように感じています。

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TBS『音楽の日』に出演した、矢沢の永ちゃん。
私は高校一年生からのファンですので、
彼がテレビやラジオに出るとなると、
身内が出るみたいにハラハラします。

勝手に、妻感覚です。

(変なこと言わないでよ・・・)
(がんばって・・・)
(よし、よくやった・・・ほっ・・・)

みたいな感じで見守ります。

キャーかっこいいーなんて思いません。

心配でしょうがなくなります。

で、今回。

長年見てきたけれど、
初めて見る姿がありました。

『実業家』の顔でした。

安住さん、ステージに上がるのが早すぎましたよ。

『スーパースター』の顔がまだ終わっていないのに、
いきなり安住さんに話しかけられて、

『あ、どーも』
なんて、営業本部長の矢沢さんになってしまいました。

『いきなり変わる!』
とか安住さん笑っておっしゃってだけど、
あなたがすこーし、早すぎたんです。
話しかけるのが・・・。
見たくなかった・・・
あんな姿・・・。

と思いつつ、
そうか、彼はこうやって、
『矢沢永吉』を売り、
長年歌わせてあげているんだな、と
勉強にもなりました。

もう二度と営業本部長、宣伝CEOみたいな顔は、
見たくないけれど、
すごい人だな、と違う意味で、思いました。

この人の『自分を愛する』レベルは
最上級です。
『矢沢永吉』のためなら、
あんなに頭を下げるのです。

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年下の友人が結婚し、出産し、そろそろ二才。
このタイミングで、豪邸を購入。
ご主人は一流企業で、いまだにほぼ在宅で、子育ての戦力です。

ご本人は、好きな仕事を契約社員で続けています。

息子と変わらないような年の彼女とは、
パン教室で知り合い、10年間の付き合いです。

彼女、ほんとうに男っ気のない子でした。

旅行はいつも一人旅。
一人暮らしを始めた理由は家族に叱られずに、
好きなだけ映画のDVDを観たいから。
好きなものを料理をして食べたいから。

(私が、あなたくらいの時には、
運命の人に出会いたくて、
眼の色を変えて合コン三昧だったけど)

なんて思っていました。

だけど、ひとり旅を重ね、
好きな映画を観て、
お料理をして・・・と、
好きなことをしているうちに、
なんだかどんどんキレイになっていきました。

そして、結婚するという報告でした。

きっかけを聞くと、

『マッチングアプリです』

『!!』

『あの、ちゃんとしたやつです』

『ちゃんとしたやつって、なに』

『有料のやつです』

コロナ禍でも、身内で結婚式をして、
すばらしいお写真を見せてくれました。

彼女の場合は、大成功。

『マッチングアプリ』=『合コン』
みたいなものではないか、と感じました。

大恋愛でも離婚するし、
お見合いでも仲睦まじい夫婦もたくさんいるし、
ひとつのきっかけとして、
『あり』なんだ、
そういう時代なんだ、と思いました。

何回合コンに行こうが、
運命の相手には出会えませんでした。
夫に会ったのは、ほんとうに偶然でした。
友人の友人だったのです。

運命の相手はどこにいるのだろう・・・。
出会うまでは不安ですし、
この人かな、あの人かな、
と思ったりします。

また、夫と出会った時に、ビビッと来ませんでした。
『ない』
と思いました。

年下でしたので。

私は年上が好みでした。

だけど、ある日、気づきました。

(私、年下の方が合うかも。
俺についてこいって言われると、
イラっとするわ)

今、私が若者だったら、
マッチングアプリ、やったかな、と考えてしまいました。

コロナで飲みにも行きづらいし、
『ちゃんとしたやつ』
をやるしかないのでしょう。

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