2021年11月
大門未知子みたいな先生
50代は親の病気で病院に付き添う、ということが多くなります。
親と病院に行くと、同世代の人がけっこういて、
無言の共感性を感じています。
2019年に父が大病をし、それをきっかけに様々な疾患が見つかり、
ポリープ除去も含めると、
三度も手術をしました。
内科、外科、循環器科と、
主治医の先生が三人いました。
父はとても前向きな性格なので、
言葉も前向き。
そのおかげか、
出会う先生、みんな良い方でした。
『俺はついてる』
大病をして、
逆の言葉を吐きそうなものですが、
『俺ってほんとについてるんだよ』
そう言い続け、
難しい手術もクリアしていきました。
そんな時、信頼関係を築き、
大好きになった執刀医の先生が、
異動になってしまいました。
父はスマホで2ショットの写真を撮り、
別れを惜しんでいました。
そして、新しい先生との初めての診察の時でした。
若い女医さんでした。
爽やかで、きびきびとした話し方、
何度も病院に来なくてもいいように、
各方面に電話をかけて、色んな検査をまとめてくれました。
その頃はまだ手術したばかりで、
父の体力も弱っていました。
だからそのように細やかな、患者ファーストの姿勢がありがたく、
『先生って、大門未知子みたいですね』
感動して思わずそう言ってしまいました。
父が
(おまえ失礼だぞ)
みたいな顔で私を見てきました。
(馴れ馴れしかったかな・・・)
そう思った瞬間、
『いやだーっ、そんなそんな、褒めすぎですぅ、
でも、うれしいですぅ〜
大門先生になれるよう、がんばりますっ』
そう言ってくださいました。
あれから約二年弱、
今日は、半年ぶりの健診でした。
2人の主治医の先生とは、
『またいつでもどうぞ』
『いえいえ、もうお会いできないことを祈ります笑』
という挨拶を経て、
お別れできました。
今は、大門未知子みたいな先生だけになりました
先生はいつお会いしても、
父の前で未知子でいてくれます。
『お元気、お元気!
いいですねっ、
お元気分け合いましょっ、ではまた二月にっ』
と今日、おっしゃいました。
『元気を分け合う』
病院でそんな言葉に出会えるなんて夢みたいです。
人はその人が『こういう人だ』と思っている通りにふるまう、という
習性があると言います。
例えば、
『優しい人だ』と自分を見てくれる人に対して、
人はその人の前では、そのようにふるまうそうです。
『手術の腕が良くて、良い先生だ』
と信じたら、
きっと、その先生はその瞬間、
自分史上最高の技術を駆使すると思います。
そうやって、乗り越えてきて、
今現在、父の健康状態は、
どんどん良くなってきています。
『○○だ、と意図して信じてリラックスすること』
それは、真実だと今、
確信しています。
夫と裸のつきあい
ここ十年くらいは、
息子と私、
息子と夫、という組み合わせしかない
我が家のプール事情でしたが、
昨日思い立って、
三人で行ってきました。
(面倒だよ、明日も息子とプールなのに、
家で片づけしたいなぁ)
という声がしたのですが、
その日久しぶりに片頭痛が来ていて、
治したいのもあり、行ってきました。
50メートルの周回コースを延々30分、
休憩挟んで今度は25メートルのコースを30分、
夫と競い合って泳いできました。
もちろん夫にはかないません。
私は高速道路の走り方と同じく、
左側を泳ぎます。
前がつっかえたら、それなりに合わせます。
が、夫は高速道路よろしく、
右側の追い越しレーンを、
爆泳して、
何度も私を追い抜いていきます。
泳ぎ方って、すごく無防備な個性が出ますよね。
なんか必死に泳いでいる夫を水中で見たら、
健気で、ちょっと滑稽な感じもして、
水を飲みそうになりました。
それはお互い様だったようで、
バタフライの25メートルのタイムを夫に測ってもらい、
(どうだ)
顔を出すと
夫が爆笑していました。
きっとビデオかなにかで、
自分の泳ぎの真実の姿を知ったら、
変なんでしょうね
息子はというと、
25メートルのコースをひたすら泳ぐというスタイルです。
息子は目が良いので、
かなり遠くからでも、
親を見つけると、かっこつけて、手を挙げたりして。
夫と久しぶりに競い合ったおかげで、
普段の何倍も泳いでしまいました。
その夜のご飯とビールがいつもの百倍
美味しかったです。
スキーやランは夫についていけませんが、
プールという限られた空間であれば、
一緒に楽しめるなぁ、と改めて思いました。
(いやだ、何が悲しくて夫と?
水の中で、独りだからいいんじゃん)
私は長いこと、水泳に関して、
それが信条でした。
しかし、夫婦ですからね。
たまには外で裸の付き合いも、
良いですねぇ

お互いの泳ぎ方の観察、ダメ出し(きっと先生が聞いていたら、
違うのでしょうが・・・)
遠慮なく言い合って、面白かったです。
遠慮なく聞けるし・・・。
(どう?どう?)
なんて・・・。
(え、私ってそんなこと、してるの?
うそー)
みたいな・・・。
何、あの中年夫婦、イチャイチャしているんだよ?
って感じだったかもしれませんが、
夫婦なんでね、
誰にも遠慮はいりません。
お許しいただければと・・・。
たくさん泳いで、笑って、
おかげさまで、片頭痛は、
消えてくれました。
息子と私、
息子と夫、という組み合わせしかない
我が家のプール事情でしたが、
昨日思い立って、
三人で行ってきました。
(面倒だよ、明日も息子とプールなのに、
家で片づけしたいなぁ)
という声がしたのですが、
その日久しぶりに片頭痛が来ていて、
治したいのもあり、行ってきました。
50メートルの周回コースを延々30分、
休憩挟んで今度は25メートルのコースを30分、
夫と競い合って泳いできました。
もちろん夫にはかないません。
私は高速道路の走り方と同じく、
左側を泳ぎます。
前がつっかえたら、それなりに合わせます。
が、夫は高速道路よろしく、
右側の追い越しレーンを、
爆泳して、
何度も私を追い抜いていきます。
泳ぎ方って、すごく無防備な個性が出ますよね。
なんか必死に泳いでいる夫を水中で見たら、
健気で、ちょっと滑稽な感じもして、
水を飲みそうになりました。
それはお互い様だったようで、
バタフライの25メートルのタイムを夫に測ってもらい、
(どうだ)
顔を出すと
夫が爆笑していました。
きっとビデオかなにかで、
自分の泳ぎの真実の姿を知ったら、
変なんでしょうね

息子はというと、
25メートルのコースをひたすら泳ぐというスタイルです。
息子は目が良いので、
かなり遠くからでも、
親を見つけると、かっこつけて、手を挙げたりして。
夫と久しぶりに競い合ったおかげで、
普段の何倍も泳いでしまいました。
その夜のご飯とビールがいつもの百倍
美味しかったです。
スキーやランは夫についていけませんが、
プールという限られた空間であれば、
一緒に楽しめるなぁ、と改めて思いました。
(いやだ、何が悲しくて夫と?
水の中で、独りだからいいんじゃん)
私は長いこと、水泳に関して、
それが信条でした。
しかし、夫婦ですからね。
たまには外で裸の付き合いも、
良いですねぇ


お互いの泳ぎ方の観察、ダメ出し(きっと先生が聞いていたら、
違うのでしょうが・・・)
遠慮なく言い合って、面白かったです。
遠慮なく聞けるし・・・。
(どう?どう?)
なんて・・・。
(え、私ってそんなこと、してるの?
うそー)
みたいな・・・。
何、あの中年夫婦、イチャイチャしているんだよ?
って感じだったかもしれませんが、
夫婦なんでね、
誰にも遠慮はいりません。
お許しいただければと・・・。
たくさん泳いで、笑って、
おかげさまで、片頭痛は、
消えてくれました。
トータルで見たら平等
京王線の刃物男事件には、大変ショックを受けました。
『死刑になりたかった』
と言っているそうですが、
それだけではないことがわかります。
ジョーカーの仮装、
大勢の人に関わる事態、
自己顕示欲と注目が欲しい様子がうかがえます。
今朝、ラジオをつけると、
解説者が、
『この事件は、
最近の電車飛び込み自殺の増加が無関係とはいえない。
根っこは同じ』
と言っていました。
仕事に行ったら、みんなで京王線の刃物男の話でもちきりです。
『寂しいのだろう』
『人からのアテンションが欲しい』
『人生に絶望したのだろう』
『格差社会が悪い』
『追い詰められたのだ』
いろんな感想を述べていました。
だからといって、他人にこんなに迷惑をかける事件を
起こしていいはずがありません。
ただ思うのですが、
絶望する時って、誰かと比べていませんか。
誰かと比べるから、
『格差』という言葉が出てくるわけで・・・。
人生、トータルで見たら、
平等だと思いますよ。
絶対に恵まれているものが何か、
あるはずなんですよ。
視力の良さかもしれないし、
歯ならびかもしれないし・・・。
お金のあるなしだけが『格差』と言われがちですが、
お金がある人ってみんなこう言いません?
『お金だけで幸せになんかなれないよ』と・・・。
だったら今ある、
今日まで生きてきた自分の良いところを、
徹底的に探してみませんか。
・・・って、改めて思う事件でした。
『死刑になりたかった』
と言っているそうですが、
それだけではないことがわかります。
ジョーカーの仮装、
大勢の人に関わる事態、
自己顕示欲と注目が欲しい様子がうかがえます。
今朝、ラジオをつけると、
解説者が、
『この事件は、
最近の電車飛び込み自殺の増加が無関係とはいえない。
根っこは同じ』
と言っていました。
仕事に行ったら、みんなで京王線の刃物男の話でもちきりです。
『寂しいのだろう』
『人からのアテンションが欲しい』
『人生に絶望したのだろう』
『格差社会が悪い』
『追い詰められたのだ』
いろんな感想を述べていました。
だからといって、他人にこんなに迷惑をかける事件を
起こしていいはずがありません。
ただ思うのですが、
絶望する時って、誰かと比べていませんか。
誰かと比べるから、
『格差』という言葉が出てくるわけで・・・。
人生、トータルで見たら、
平等だと思いますよ。
絶対に恵まれているものが何か、
あるはずなんですよ。
視力の良さかもしれないし、
歯ならびかもしれないし・・・。
お金のあるなしだけが『格差』と言われがちですが、
お金がある人ってみんなこう言いません?
『お金だけで幸せになんかなれないよ』と・・・。
だったら今ある、
今日まで生きてきた自分の良いところを、
徹底的に探してみませんか。
・・・って、改めて思う事件でした。