50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

2021年10月

ハロウィン

(まだそんなに見るほど珍しい?)

なんて思ってしまいます。

29才のダウン症の息子と歩いていて、
じーっと見てくる人に出会うと・・・。

そりゃそうでしょう。
珍しいから、
見るのはしょうがないけれど、
こっちはもう30年近く経ってすっかり慣れ親しんだ存在だから、

勝手に

(まだ見る?)

なんて驚いたりして笑

そして、

(見ないでほしい)

と思った昔と違って、

(よーく見てくださいね、けっこう、幸せそうでしょう)

なんて思っている自分がいます。

先般のパラリンピック然り、

五体満足に生まれたことをまず、

(自分は楽だ)
(ラッキー)

と思ってほしいし、 障害というものを、まず、見てほしいと 思います。

しかし、親は、街で珍しそうな目に出会うまで、

すっかり息子が珍しい子だと忘れてしまっていたりします。

忘れさせてくれたのは誰なのでしょう。

時間?

仲間?

老化?

麻痺?

そのすべてと、
たくさんの偉大な、恩師の存在でしょう。

その中の一人、
東大名誉教授の日暮眞先生。

29年前

一か月検診で、

息子がダウン症だと告知してくれた先生です。

そしてずっとずっと

外来で診てくださった、先生は、

数年前に引退されました。

その時の引退セレモニーで、

先生はおっしゃった。

『みなさん、ごめんなさい。病気を治してあげられなくて、

申し訳なかったということを、まず皆さんに言いたい』

私をはじめ、ダウン症の子を持つママたちは、涙を流しながらも一瞬、

ぽっかーん。

ダウンちゃんたちも、ぼー。

『え?治すものだったっけ』

『先生があんなに慈しみ、尊重してくださるから、
てっきり、これで完璧な子なのかと思って育ててきましたよ・・・』

私たちは、先生の愛情が注がれた、

ダウン症というユニークな子が、

病だなんて忘れて育ててきてしまいました。

産んだ子がダウン症と知って、
あんなに泣いたのに、

あんなに拒否したのに・・・。



私はダウン症が天使とか、選ばれた両親とか、

そういう慰めをとことん嫌悪していました。

誰が何を言おうが、

私は世界でもっとも最悪なお産をした女だ、と。

だけど、何か美しいストーリーを考えて励ますしかないもんね、
なんて考える、ひねくれた女でした。

最初、先生はこうおっしゃいました。

『お母さん、普通の子とおんなじに、楽しんで育てなさい』

私は先生を恨みました。

だって、そんなはずないでしょうよ。

アメリカでは、ドーマン法で、普通の子以上に発達している

ダウン症の子がいるって本で読んだし・・・。

とてつもない努力をするのでしょう?

私もアメリカに飛びたかったです。

来日したグレンドーマン博士の講演会に行って、

渡米の詳細も聞いたから(行かなかったけれど)

『障害者手帳を申請しなさい』

という先生の言葉も無視しました。
(その後、
小学校に入学し、学校の旅行で宿泊施設利用のために申請しました)

我が子を障害者と認めることは、
あきらめることだと、
降参することだと、
頑固に拒否していたのです。

あなたが生まれて
小田 ゆり
ポプラ社
2001-06T


そんな暗黒時代はこの本に・・・。

でも私、今は、

本当に、この運命でよかったと思っています。
負け惜しみじゃなくて、本当に。

ここまできて、やはり、自分で選んだ道だったのかもしれない、と思います。
55才まで来て、
人生というのは、経験と成長によって、
どこまで自分を愛することができるか、という冒険だと感じています。

そう考えた時に、 激しい嵐に粉々にされる経験をして、
どんなにみっともなくて、
恥ずかしくて、
もう死にたいくらい嫌だと思った自分だとしても、 とにかく
仕方がないから信じて、
歩いてきました。

昔の自分よりも、
少し成長できた思います。

なぜなら、ダウン症の人が天使と呼ばれる理由が少しわかったり、
親を選んだりすることもあるのかもしれない、と淡々と受け止めているからです。

そして、何があっても自分を見捨てない、 と決めたことが一番かな。
昔は一喜一憂で、自分を褒めたりけなしたりしてきました。

だけどそれがもう、一番事態を複雑化させる元凶だとわかっていますので、
やりません。

いかにも内省的で謙虚に見えて、
実は、余計に面倒なことになって、
しまいに風邪をひいたり、体調を崩し、
『自分を許すしかない』という結論に。

無駄です。
だから、
常に良い方に解釈して、 自分を好きでいてあげたいと思います。

ところでダウン症の人は、
亡くなった人が見えると言ったり
こちらの考えていることを先に言ったり、やったりします。

そんな時、ちょっと霊的な存在かな、と思ったりします。
それが『天使』と呼ばれる所以だろうと。

『成長しました』 なんて言ってももちろん、
あくまでも、過去の自分と比べて、
ましになっただけです。

そんな自分を、好きになれたから、
良かった、と思っています。

・・・引退セレモニーのあと、先生にそんな内容のことを話したら、

『お母さん、解脱しましたね』

と言ってくれました。

そうか、、、

私、解脱したんだ・・・。

まだ子育てが終わったわけではないけれど、

病気ということすら忘れられたのは、

色んな人の『愛情』でした。

しかし、どんな師も引退される時が来てしまいます。

とても寂しいです。

だけど、自分が頂いたものを、
少しでも引き継いで、
誰かに渡したい、と心から思っています。

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ハム

憧れの人っていますか?

もしも、今、例えば大学生にそう聞いたら、

百人いたら、百通りの答えが返ってくるのではないでしょうか。

なぜなら、いまほど『有名人』が多い時代はないと思うからです。

昭和ならば、

『松田聖子』

『山口百恵』

というアイコンがいたし、

平成ならば、

『AKB』?

『モーニング娘』?

わかりませんが、

『有名人』は少なかったのですよ。

一般人の方が多かったのです。

しかし、令和の今はどうです。

みーんなどこかのコミュニティの有名人で、

もう一般人の方が少ない感じ。

SNSの発達によって、何十億人の人が

『放送局』であり、

『出版社』であり、

『学校』になっちゃいました。

それは、無限の可能性があって、素晴らしいこと・・・、

と言って、それを利用する側に回れたら良いのですが、

消費するだけの側にずっといたとしたら、

これほど疲れることはないですね。

だって、『あ、この人面白い』っていう人が無限に出てくるのですから・・・。

いいなー、

あ、いいなー、

この人もいいなー・・・、の無限ループですよ。

本を読む時間も、

物を書く時間も、

勉強する時間もなくなってしまいます。

そして、『憧れの人』がもう誰だかわからなくなってしまいますよねー。

そんな時、スマホをおいて、

散歩に出かけます。

太陽に背中を温められながら、

真っ白な富士山を眺めて深呼吸~。

あ、いた・・・。

絶対的な唯一無二の、

憧れの存在がいました・・・。

完全な『美』を見せてくれる、

太陽と富士山に、

SNSで疲れ切った脳を、ざぶざぶ洗ってもらいます。

健康・幸せ・笑顔のためには、

唯一無二の憧れの人に会う機会を、

多く作りたい、と思う今日この頃です。


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サンキュー
図書館で、NHKスペシャル『人体』というDVDを観ました。



細胞細胞っていうけれど、
意思を持った生き物なんですってよ。

宿主の感情や行動や習慣をキャッチして、
それ相応に、猪突猛進という感じで行動するらしいです。

正にも負にも。

なんてことでしょう・・・。

これまで、

『引き寄せの法則』
『言霊』
『アファメーション』
『ビジュアライゼーション』
『ポジティブシンキング』
『深呼吸』
『水を飲むこと』

ありとあらゆる、
健康で幸せになるためのメソッドを
実践してきましたが、
灯台下暗しでした。

すべては細胞さんたちの働きによるものだったとは・・・。

とんでもなく敏感で、
まるで私たちの身体を乗っ取っているかのごとく、
『良い方へ』
『健康へ』と
頑張ってくれているたみたいです。

取り入れた情報によっては
その逆もまた然り。

良い言葉を使うのも、
人を許すのも、
人に親切にするのも、
『すべては自分のため』
とよくいいますよね。

これって、『自分の運気のために修行』
という意味かと思っていました。

細胞が聴いたり、感じたり、察知するからなんですよね。

細胞が悪い細胞をやっつけている映像を見たときには、
『体の中で、私の専属戦士が護ってくれているのだ』
と感動しました。

驚きました。

『大丈夫だよ』
『大好きだよ』
『いつもありがとう』

60兆の細胞は、
宿主を護り、
育ててくれています。

そんな愛しい『戦士』が
聴いていますので、
使う言葉は慎重に選ばないと・・・。

深呼吸も、水も、栄養も、
60兆の戦士たちに与えるのだ、と思うと、
そりゃ、必要だな、と感じます。

細胞さんたち、ありがとう!!
今まで気づかずにごめんなさい。
これからもよろしくお願いします!!

と思いました。

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ゴール

結婚直前の女性は、神がかったようにきれいになります。

眞子さまもそうです。

顔も、スタイルも、歩き方も、
覚悟を決めたような、静かな美がありました。

『ねぇ、小室さん、どう思う?』

夫に聞いてみました。

『興味ない。そういう話がしたいなら、
昼間おかんに電話して、延々としなよ』

だって。

にくったらしい・・・。

そのあとで、

『眞子様、ずっと学習院にいればよかったのにな・・・』

と一言。

ご両親は見聞を広げてほしいと願われて、
ICUを選ばれたのでしょうが、
本当に、外国で暮らすようになるとは・・・。

青春を謳歌し、国際的な見聞を広げたあとで、
学習院卒の、
元貴族のような人とご結婚されるのかと思っていましたが・・・。

だけど、お相手が誰であろうと、
結婚するということは、誰にでもできます。

婚姻届を出すことも。

しかし結婚のその中身は、
毎日の生活の中で、
2人の人間の価値観をすり合わせていく作業です。

障害物が次々とやってきます。
それに対する対処の仕方に、
惚れ直すこともあるかもしれないし、
絶望することもあるでしょう。

許せないことばっかりやる男だ、女だ、
と思い知らさせれるでしょう。

そんな時に、なぜ許せるか?

『好きだから』

だから『好き』という気持ちがある、という眞子様は、
その点で、カルチャーショックを乗り越える、
ひとつの条件をクリアしています。

もちろん、新婚ほやほやのアツアツ期には、
なんだっていいわ・・・
あなたといられれば・・・
早く帰ってきてね・・・

なーんて、玄関でいってらっしゃいの熱いキスなんかしたりして・・・。
(二度と戻れない、戻りたくもない、新婚ハネムーン期です)

だけど、だんだん熱が冷めてきて、
冷静になってくると、

『なんで帰ってきてすぐに手を洗ってくれないの』
『なんでここで服を脱ぐの』
『なんで食べる時にテレビつけるの』

なんでなんでの嵐ですよ。

『うちではずっとこうしてきたから』

お互いにそれです。

風呂の入り方からはじまって、
洗濯物の出しかた、
ご飯の硬さ、
味噌の種類・・・。

まぁよく31年ももったな、と思うくらいに、
様々なカルチャーショックを乗り越えてきたわけです。

眞子様も、お相手も、
相当なカルチャーショックが待ち受けていると思いますね。

だって、ロミオとジュリエットが結婚するのですから・・・。

『うちではずっとこうだったから』

のぶつけ合いは、どっちかの我慢が必要です。

だから、私たちは、何回もの大げんかの末に、
こんな風に表現しました。

『どちらかの実家ではない、
新しい、
私たちのやり方、
この家のルールをつくっていこう』

しかしまぁ、眞子様の場合には、
カルチャーショックは相当なものでしょう。
『様』が外れた悲しみや、恐怖も感じることでしょう。

また苦しみだけではなく、
(あ、こんなんでいいんだ)
みたいな、まったく気楽な、
自由さも得られるわけです。

結婚するからには、どうか、幸せな毎日を送ってほしいと思います。

眞子様はご結婚後も、お勤めをされると報道されていました。
良いことですね。

これからの女性は、
結婚したとしても、
自立して、いつでも別れられる準備をしておく方が、
心に余裕が生まれて、うまくいくのではないかと思います。

様々なカルチャーショックを楽しんで、
豊かな人生を過ごしてほしいです。

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水曜日
21時台に寝て、四時台に起きることを目標にしていて、
見たいテレビは録画するようにしています。

が、たまに、見てしまい、寝るのが遅くなります。

昨夜がまさにそれでした。

プロフェッショナル 仕事の流儀
『自分を変えることは無限~依存症回復支援・栗原豊~』

すごく良かったです。
睡眠時間を削っても、
早送りしないで見てよかったと思いました。

栗原さんは、入れ墨が入った身体に、
左手の小指もない、元極道です。

アルコールや薬物依存で、
人生のほほとんどを刑務所で過ごしてきた人。

その人がたった一人の検事との出会いによって、
人生をマイナスからプラスへ大きく転換させた物語です。

アルコール、薬物、ギャンブル、
様々な依存症に苦しみ、
色んな病院や施設で断られた人を
受け入れています。

『愛』

そう一文字書く栗原さんに、
涙せずにはいられないとともに、

『人は誰にでも居場所や役割があるのだ』

と確信しました。

人間は、誰かの『愛』によって、
本来持って生まれた、
素直な心に戻れるのですね。

いくつになってもやり直せるし、
人生を豊かにしていけるのですね。

人間ってお金があっても、
家族がいても、
幸せじゃないのですね。

『自分への愛情』

それは自分にしかできない、
人生の大仕事なのでしょう。

どんなに蔑ろにしても、黙って堪忍んでいる自分。
どんなにひどい扱いをしても、頑張って生きようとする自分。

そんな自分を大切にできるのは、
自分しかいないのですから・・・。

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