50女の純度高いやつ

結婚32年目の、50女の日常です。 純度だけは高くありたいです。 更年期対策・夫対策・子育てのこと、 本と自分史のことも綴ります。

2021年08月

四月から社会人となり、都内で一人暮らしをしている娘が、
四か月ぶりに帰省し、一泊していきました。

娘のマンションを訪ねたり、
家族で食事をしたことはあったのですが、
娘がこの家に戻ってきたのは、初めてでした。

何百回とやっていた、
電車が着く時間に、娘を駅まで迎えに行くことも、
とても懐かしいことに感じました。

娘の帰省がうれしくて、
普段より良い食材を買い、
好物の桃を買い、
角上魚類で刺身を買い、
リクエストのハンバーグを作り、
新しい布団カバーや枕カバーを買い、
スリッパを買い、
トイレのカフェカーテンを替え、
食器棚をきれいにし、
床にワックスをかけました。

ふっ、と私は義母の顔が浮かびました。

『ああ、私たちは、夫の実家に帰省することが大変だと思っていて、
受け入れる側のことを考えたことはなかった。
お母さんも、こんな風に、していてくれていたんだなー』

しみじみと、感謝しました。
帰省するたびに、
顔が映るほどに磨かれたステンレスのキッチンで、
義母は待っていてくれました。

そして、娘が帰ってきた我が家は、
大輪の花が咲いたようでした。

若い女の子がペチャクチャしゃべるだけで、
もうそこには、音楽が流れ、
赤やピンクの花がひとつ、ふたつ、と咲きみだれていくようでした。
良い香りがし、柔らかい妖精が飛び回るよう・・・。

楽しい!!

普段は夫と飲むのは、主に第三のビールだけど、
その日は恵比寿ビール、オリオンビール、黒ラベルなどを、
たくさん冷やしておきました。

娘は宮古島でも飲んだオリオンビールを大変気に入り、
小さなシャンパングラスで飲んでいました。

家族でビールを飲み、娘の仕事の話を聴き、
夢のような時間を過ごしました。

たったの一泊しかできないから、
真夜中まで騒ぐはずが・・・、
張り切りすぎて、夫も私も飲みすぎて、
眠くなってしまいました。

娘は怒っていました。

『なんなの、せっかくかえってきたのに、
二人とも、全然楽しそうじゃないね!!』

違うんですよ・・・。
飲みすぎたんですよ・・・。
酔ったんですよ・・・。

最高に幸せなんですよ、娘が四か月ぶりに帰省してくれた夜だもの・・・。

なんていう夢見心地を破ったのが、娘の兄である、息子のひとこと。

『マンションは?』

これは、つまり、翻訳したらこういうこと。

『ねぇ、今、妹が帰ってきているのは何なの?
俺も何回も訪れていて、
俺もとても気に入っている、
あのマンションは、
どうなったわけ?
あのマンション生活が終わったわけじゃないよね?
これって、お泊りってことだよね?』

それなのに、娘はことさらに語気を強めて、
誘導尋問です。

『なによ、お兄ちゃん、マンションに帰ってほしいってこと?』

『・・・そう』

『あっそ!・・・・・』

そしてまたしても誘導尋問。

『あたしのこと、嫌いなんだね』

『・・・うん』

なんなのこのきょうだい・・・。

息子は息子なりのやり方で、
短い時間の中で、
妹との『セッション』を楽しんでいたのでしょう・・・。

そして、翌日、娘をマンションに送り、
車から降りるという段になって、
私は、また娘の不在を一から悲しみ直すという、
痛みに襲われたのでした。

ずっと会っていないと大丈夫なのに、
娘がマンションに独りで帰るとなると、
胸がキューンとなるのでした。

もちろんそんなの顔には出しませんよ。

ただ、またそこで、義母の顔が浮かびました。

義母は、私たちが東京に帰るとき、
見送ってくれた空港や駅で、
涙を見せていましたのでね・・・。

ああ、こういうことか・・・。
またそこで、義母の気持ちがわかったのでした。

パステル画みたいに鮮やかだった、
娘がいた空間は、
また、地味な三人家族の空間に戻りました。
当たり前に家族で過ごせる、当たり前の時間の尊さを、
改めて、知りました。

次の娘の帰省を楽しみに、また家をきれいにしておこうと思います。















このエントリーをはてなブックマークに追加

今月上旬、夫と娘の職域接種の二回目が完了しました。

夫(54)・・・倦怠感、腕の痛み(一回目のあとにモデルナアーム)、発熱なし。

娘(23)・・・接種後数時間後、下痢。
      12時間後、39度の高熱。カロナール服用。
      翌日には37度台。ワクチン休暇で静養。

こんな感じで、副反応の辛さを乗り越えました。
娘は若いから副反応が強く出て、ワクチンの強さを感じました。
しかし、健康が戻ってくると、
『やっぱり安心感がある』
と二人とも、口を揃えます。

ちなみにダウン症の息子は優先接種をさせていただき、
市町村のファイザーが完了しました。
強い副反応は出ませんでした。
腕をさすり、
『いたいの、いたいの、とんでけー』と
当日と翌日、何回もやっていたので、
痛かったのだとは思いますが。

家族四人のうち三人が完了し、
私は今週末に一回目の予約がとれています。

ワクチン注射を打つのはとても嫌です。
しかし、ワクチン注射を打ちながら働く、
エッセンシャルワーカーの方々を思えば、
私も頑張れます!




    
このエントリーをはてなブックマークに追加

東京オリンピックが明日で終わろうとしています。

今日は立秋。

台風が三つも近くにあって、とても蒸し暑いです。

連日、競技を楽しんでおりますが、
この年になると、メダル獲得が観たい『だけ』ではない自分がいます。

期待され、獲得できなかった人、
まさかの大失敗をした人、
悔し涙を流す人、
呆然とする人、

そんな姿にまで、美しさを感じさせるのは、
そこに、長年の努力の結晶である
『その人自身』がいるからだと思います。

多くのオリンピック選手は、
小さい時から練習に励んで、
何十年間も努力をしてきた人たちです。

腕や足の筋肉、
競技の動きに、
本当に長い時間をかけて作られた『美』があります。

もちろん、金メダルを獲って、
国旗が掲げられ、国歌が流れると、
オリンピックって、考えた古代ギリシャ人最高!
と思います。

人と人、国と国がスポーツで競い合うことの健全さと、
楽しさは、別格です。

好きで得意なことに打ち込み、
汗や涙を流す選手に、魅了されました。
スケートボードやサーフィンなどは、まるで遊んでいるみたい。
楽しそうで、なんて素敵なんだろうって、
今すぐに海に行きたくなりました。
(ボディボードしかできませんが)

そして私は、思いました。
ほんの一握りの人間しか、
オリンピックには出られませんが、
『好きで得意なことに打ち込む』ということなら、
すべての人が今すぐに、できるのだ、と。

私の場合なら、文章を書くこと、でしょうか。
人の話を聴いて、それを記事にすることも、大好きです。

好きで得意なものに打ち込むことが、
本人の幸せや愉しみになるだけでなく、
見ている人にも幸せを
を与えるのだとしたら、
やらない手はないですよね。

感動をありがとう。
(まだ、愉しみの野球が残っていますが)
以上。

ではなくて、自分も頑張ろう。
そんなことを、感じさせてくれた、
一生に一回だけの、
東京オリンピックでした。
(ぎりぎり二回目ではないです笑)


このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ

google-site-verification" content="gCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kggCdhqt6JOn7uZJsuZzLkf76IZQqJIEdWVgELzlH28kg